2012年6月23日(土)10:00-18:00
6月24日(日)
9:30-16:00
@京都 東九条 京都テルサ
- 主催
- 株式会社ソリューションフォーカスコンサルティング
(現 株式会社ソリューションフォーカス)
- 運営
- J-SOL運営グループ
共鳴と増幅
Resonate and Amplify
青木 安輝
人が友好関係、協働関係を築く時にコミュニケーションの中でしていることは「共鳴」と「増幅」という概念であらわせるかもしれません。人は響き合えると感じる人やモノや情報に自然と惹きつけられ、その上で「良い」「気持ちいい」「正しい」「面白い」等と感じることをさらに増幅し合って、お互いが持つ潜在可能性を実現していきます。SFコミュニケーションは「相手を尊重する姿勢」を取ることで、「この人とコミュニケーションを交わすことで『快』の方向に向かうことができそうだ」というプラスの期待を生み出します。そして「共鳴」し合える相手であるという感覚を共有できたら、対話の中で出てくる様々な内容の中で何を「増幅」するかを注意深く選択していきます。J-SOL5は、私たちが普段意識的にも無意識的にもしているコミュニケーションの中での共鳴や増幅について振り返ることで、よりシャープな感受性で肯定的な対話の流れを創り出すソリューショニストとしての技が磨かれる場となることでしょう。
SFの創始者スティーブ・ディシェーザーの面談をマイクロ分析したジャネット・バベラス博士の非常に興味深い研究があります。
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バベラス博士はスティーブが面談中に発する"Mmm, huh"というあいづちをその機能に応じて分類しました。日本語表記にすると、「ンーフン」となるでしょうか。例えば:
- 「聞いてますよ」という意味で、抑揚を比較的抑えて傾聴していることを伝えるもの。
- 「それ、いいね!」と言わんばかりの少しピッチを上げたトーン。
- 否定的なことをスルーしているように聞こえる短い "Mmmh"(フム)。
Aの抑え目の言い方は、とりあえずお互いの「共鳴」関係を維持するためのもの、ハイピッチの言い方は、その話題が向かう方向に「増幅」するためのもの、スルー用の短い声は、共鳴しないためのものと言えます。Cの選択的に共鳴しないって技も大事ですね。相手の否定的な表現に対して、無視はしないけどプロブレムトークとして増幅されないように微妙なレベルのあいづちを打つ。こういうのは優秀なSF実践家に共通している技のような気がします。インスーは「それは重要なことね。だけど後でまたそこに戻りましょう」と伝えて、プロブレムを迂回し先にリソーストーク(良いことについて話す)をするのが得意でした。そしてソリューショントークに移行した後では、もう「そこ」に戻る必要がなくなっているのです。
スティーブのあいづちはそういうナビゲート効果があったわけですね。彼はインスーに比べると非常に無愛想なイメージですが、インスーが"Wow!"(「わお!」)と大きな笑顔でしていたことを、"Mmm, huh"という小さな反応でしていたと言うこともできます。質問をして、後はクライアントの言うことに対して短い共鳴的反応と増幅的反応、場合によっては共鳴しない反応を繰り返すというシンプルな技を名人芸として磨いたと言えます。
共鳴と増幅についてこういうマイクロレベルでとらえることもできますが、価値観とか生き方のように抽象度の高いレベルでの共鳴増幅もありますね。私たちは着ている服や、場におかれた時の振る舞い、発言する際に選ぶ言葉、その他さまざまなチャンネルで自分を表現しています。当然それはある種のバイブレーションとしてお互いに感知し合っており、一緒にいるだけで共鳴と増幅が起こったり、逆に共鳴せず固まってしまったり不協和音を発してしまう場合もあるでしょう。しかし、人間同士は完璧に100%の共鳴も逆に100%の不共鳴もないので、響き合わない部分を問題にするよりは、響き合う部分に焦点をあてるというSF視点を大事にすることで、協働の糸口が見つかってくるはずです。そして共鳴し始めると、さらに共鳴できるところが見つかってくる可能性があります。
J-SOL参加者の皆さんは、どこかでSFのこと、J-SOLのことを聞いて、自分の中の何かが共鳴するのを感じて参加されるわけですから、大会の場で出会う人々と響き合う部分が必ずあるでしょうし、自分が求めているものがかなり心地よく増幅されるのを感じることができるでしょう。また考え方や価値観が一致しない場合でも、うまく共鳴できるところを探し、増幅する価値があると思われるところに焦点をあてるスキルを使おうとすることが、ソリューショニストとして自分を洗練するために役立つでしょう。このスキルは益々多様性を増す社会の中で生きる上で非常に重要で、SFを活用する中で磨かれる技術であると言えます。
私はインスーさんやマカーゴウ博士に接し、彼らの本を読み、共鳴する部分がとても多かったですが、それらをそのまま翻訳している部分もあれば、特に響き合う部分を自分なりに増幅したところや、以前に学んだことでSFと響き合うことをブレンドした部分も一緒にまとめて、「ソリューションフォーカス(SF)」という名前で普及させようとしてきました。なので、私が伝えていることはあくまでも青木安輝という共鳴板に反響した音です。これは私だけがそうだということではなく、欧州SOLのソリューショニストたちを見ても、Jソリューショニストたちを見ても言えることです。スティーブが「役に立つ誤解(useful misunderstanding)」という言葉を残してくれましたが、誰もがそれをしていると言えます。自分なりの“誤解”が役に立つ範囲を広めるためには、時々他の人の「役に立つ誤解」に接してみることが必要です。なので、J-SOLに参加することで、"SF"という共通語を使って共鳴できる快適基盤に一緒に乗りながらも、多様な人々が自分とは違う共鳴音を発しているのを聞き分け、その中から自分の中で新たに響き合わせることができるものを探すことは大変意義のあることです。
J-SOL5の場に自分自身を置いてみたら、何に対して共鳴していくか、そして何を増幅したくなるか、そして自分はそれをどのように表現するのか、また全体として発する共鳴音はどのようなものになるのか、そんなことを考えるだけでワクワクしてきます。あなたが発する響きがどのような共鳴と増幅を引き起こしていくか、ぜひ体験しに来てください!
基調講演
ソリューションフォーカスで「場」を創造する
"Creating 'Ba' in a Solution Focused Way"
講師: ピーター・サンドマン(フィンランド)
通訳: 青木安輝
詳しいプロフィール>>
ピーター・サンドマン Peter Sundman (フィンランド)
・タイトーバ(TaitoBa)主宰
・EBTA(欧州ブリーフセラピー協会)常任理事
・SFCT(SFワーク品質開発協会)認証正会員
ウエルネス専門家ネットワーク「タイトーバ(TaitoBa)」の創設者であるピーター・サンドマン氏は臨床ソーシャルワーカー、コンサルタント、スーパーバイザー、コーチ、SFトレーナーとしてフィンランド国内および欧州各国で活躍中です。
"Taito"はフィンランド語で「スキル」の意、そして"Ba"は 日本語の「場」です。「毎日の生活を豊かに生きるスキルを磨く場」という意味が込められています。
1978年にソーシャルワーカーとしてのキャリアをスタートさせ、1980年代に米国のMRIやBFTCでソリューションフォーカス・セラピストとしての訓練を受け、その後臨床経験やスーパー バイザー&講師としての経験を積んだ後、2005年に「タイトーバ」を設立しました。2010年にSFCT(SFワーク品質開発協会)の認証を受け、2011年にはSF上級サイコセラピストの資格を取得しています。
高福祉国家として知られる北欧の国々は、SOL国際大会参加者の比率でみる限り、SF先進国と言えます。また「キッズスキル」や「マイクロツールPLUS」等独自のSFツールを開発する土壌があるようです。
J-SOL3ではスウエーデンのマイケル・ヤート氏の基調講演で、SFが日本文化にフィットするものであることが示唆され、今回はフィンランドのピーター・サンドマン氏が日本の「場」の概念を活用してSFのワークをさらに効果的なものとしている様子を伝えてくださいます。ピーターさんが創設したSF実践家のネットワーク組織"TaitoBa"(タイトーバ)のBaは日本語の「場」で、メンバーは全員「場スピリット」を活かしたSFワークをするそうです。北欧文化と日本文化に特に共通する何かがあるのか、「場」という概念は普遍的なものなのか、いずれにしろピーターさんの講演を聞く中で、私たち日本人が持つ良きものを再認識することができるかもしれないという期待感が膨らみます。
- TaitoBaホームページからの引用;
All our work is thoroughly planned with our customers in what we call 'Ba-Spirit', which means that we share and create new knowledge together in a respectful collaborative atmosphere.
「私たちのすべてのワークは、私たちが『場−スピリット』と呼ぶ精神に則って顧客と共にプランニングされ、それは相互尊重と協働を大切にする環境の中で新しい知識を創造し、分かち合うことを意味します。」
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北欧に渡った「場」のコンセプトがSFと融合し、どのような形で活用されているのか大変興味深いところです。「信頼とポジティブ感情を伴うコミュニケーション環境を創り出し、既に存在する知識が共有され、新しい知恵が生み出される。そのようなスペースを『場』と呼ぶ」というピーターさんを通じて逆輸入する「場」とは、私たちにとって自明のものなのか、それともヨーロピアンテイストが加えられた新しいものであるのか興味はつきません。一対一のコミュニケーション技法として生まれたSFアプローチが、組織の中で活かされるようになったことで、「場とSF」というテーマは大変重要であると言えます。
昨年SFCT主催のSFトレーナー大会でお会いしたピーターさんは、大変穏やかな方で豊かな臨床経験に裏打ちされた静かで大きな自信を持っているようにお見受けしました。あるオランダからの参加者が、少し厳し目の質問(というよりは意見)をした時も、ピーターさんはスティーブ・ディシェーザーを引用しながら、いつものゆったりした口調でシンプルで短い回答を与えていたのが、とても印象に残っています。
歴史的にSFが生まれた系譜をたどっていくと、パロアルトのMRI(Mental Research Institute)とミルウオーキーのBFTCに行き着きます。ピーターさんはその両方で訓練を受け、SFの創設者スティーブ・シェーザーとも懇意にしていました。その彼が創設し現在も所属する組織 TaitoBa の名前を考える時に、「場」というコンセプトおよび日本語をそのまま使ったということは、ヤート氏が2年前にJ-SOL3で講演してくれたように、ソリューションフォーカスと日本文化の親和性の高さを表すものであるような気がします。昨年J-SOL4で「SFコミュニケーション指標」づくりが進行中と発表させていただきましたが、そのデータの中で「相手に敬意を払うこと」「多様性を許容すること」の2つがSFコミュニケーションの土台として浮かび上がってきました。「和を以て貴しとなす」という特徴を持つ日本文化とSFが大いに共鳴していることを自覚することは、私たち日本のソリューショニストにとって自分たちの自信や能力を増幅させてくれることになるでしょう。ピーターさんの講演がその共鳴出発点となることを期待しています。
青木安輝(基調講演通訳)
1-A
「強みを拡大するコーチング」
〜SFコーチングによるリーダーシップ開発〜
サイモン・リー(シンガポール)
Brief Academy副代表
あなたはどうやって自分の中にポジティブなエネルギー源を見つけていますか?また人を支援する際には、どのように前向きなエネルギーを創り出そうとしていますか?そして一旦生み出されたエネルギーや前向きさが、あなた自身の中で、あるいは仕事仲間の中で大きく育っていくようにするためには何をしますか?このワークショップでは、刺激的な方法であなた自身に関する真実を探求し・・・
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あなたの力強さを探り当て、そして拡大する方法を学びます。そしてそれを目に見える成果につなげていくためのやり方を見つけていきます。
あなたの組織の中で自信、エネルギー、情熱、前向きな行動などのポジティブな波紋が広がっていくようにするために、あなたのまわりの人々が持つ潜在力にどのように光をあて、いかなる方法でそれを引き出していくのか。そのために「BRIEFプランナー」を使いながら実際に使えるアイデアを持ち帰ることができるこのワークショップにどうぞご参加ください。
■想定対象者:
- 組織の中でまわりの人を元気にしたいと思っている人
- リーダーとして人材活性化に関する具体的手法を手に入れたいと願う人
- 伸び盛りのアジアパワーのエネルギーを感じたい人
■学習ポイント:
- 「BRIEFプランナー」手法の考え方
- 自分の強みに関して掘り下げるための具体的方法
- 継続的な自己開発の方法
1-B
「ソリューションフォーカスをキャリアに活かす」
〜SFセルフコミュニケーション〜
自分に対してどのようにソリューションフォーカスを役立てているのか、それによりどのような変化が起こっているのかを、経験を踏まえた等身大の発表を行います。自分の人生をよりよく生きるには、自分とどのように接するのかは重要なポイントであり、それにSFは大きく役立つものです。また、自分に起きる様々なことにSFを使ってどのように対応しているのかもお伝えします。
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その後、分科会に参加してくださった皆様とディスカッションをしながら、ソリューションフォーカスが自分自身の人生やキャリアにどのように役立つのか、またその際のポイントなどを整理しながら、SFの持つパワーについてその理解を深めて行きます。事例発表するのは、20歳代の若者達が中心となります。SFを用いることにより、どのような対話が可能になるのかもこの分科会の楽しみのひとつです。世代間を超えた「共鳴と増幅」をこの分科会で体験してください。
■想定対象者:
- ソリューションフォーカスを自分に役立てたい方
- 人材育成やキャリア開発に携わる方
- 世代間を超えたSF対話を体験したい方
■学習ポイント:
- ソリューションフォーカスの人生や日々の生活への活かし方
- 年代を応えたソリューションフォーカスの多様性とパワー
- セルフコミュニケーションへのソリューションフォーカスの応用
1-C
「『和』力&『輪』力の更なる展開」
〜『わ』をつくりだす人の変化〜
『和』力-=活気ある職場、『輪』力=チームワークを事業所に根付かせ、更には新しく立ち上がった三重事業所にもその輪を広げていく為に私たちがこの一年間実施してきた活動内容を聞いて頂きます。
又、分科会の中で私たちが実践している朝のミーティングをワークとして体験して頂き 一緒に振り返りをして頂きます。
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又、この様な活動を通じてSFに触れた人たちはどの様な変化をしてきたのか?
それぞれの立場で考えてみたいと思います。
- 意欲的に参加してきたメンバーの変化
- 他事業所から名張に配属になって見ていた人たちの変化
- 長年勤務していて急に始まった5夢メンバーの活動を見ていた人たちの変化
- 入社当時から5夢メンバーの活動を見ていた人たちの変化
この様な人たちの変化を振り返る事で、分科会に参加して下さった方たちと企業内におけるコミュニケーションつくりのヒント(ポイント)を探し出していければと考えています。
■想定対象者:
- 企業内のコミュニケーションつくりに取り組んでいる現場の方又はコンサルタントの方
- 上司・部下のコミュニケーションに悩んでいる方
- 企業人に限らず人と人の問題で悩んでいる方
■学習ポイント:
- 企業内でSFは有効である
- 人と人のつながり
- 自分の中にある秘められたSF力
1-D
「藤クリニック流SF風土の創り方」
〜SFリーダーシップを活かしたマネジメントの実際〜
藤洋吐・田之上香弥・小川瑛輝・藤木朝美
藤クリニック
ナビゲーター・吉田謙
胃腸科藤クリニックは15年間一貫して見落としゼロ、最高の医療を目指してやってきました。そのために優秀な人材を集めて頑張ってきましたが、忙しい時などスタッフにとってはきつく、厳しく相手と接するときもありました。そのため、スタッフは5名から 14名の間で出入りが多く、安定しませんでした。最高の医療を目指して天外伺朗の言う、燃える集団をいかに作るか、どんなチーム作りをすれば良いのかと悩みの毎日でした。そこで出会ったのが、SFです。
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今では最高の医療を目指しながらも、スタッフだけでなく来院される患者さんにとっても居心地の良い風土ができ上がりました。そんな「籐クリニック流SF風土の創り方」のいくつかをご紹介します。
- いいところ探しの力をつける「表彰状推薦制度」全員参加で毎週1件以上の表彰推薦と感謝状推薦。1年続けて気がついたら・・・
- 伝えるスキルを身につける「OKメッセージ勉強会」OKメッセージ体験で、伝えることの迷いから開放。プライベートでも・・・
- 否定しない傾聴の習慣作りの「飲み会議」テーマを決めた飲み会を不定期で開催しています。どんな交流が・・・
- 行動したくなる「目標面接」スケーリングとスモールステップを習慣化しています。五島式目標面接で・・・
- 先輩力を育てる「サポーター制度」先輩がおせっかいするスキル習得制度。後輩は堂々と先輩に頼れる。どんな関係に・・・・
スタッフも参加します。どんな様子か直接質問できますよ!
■想定対象者:
- チームリーダー
- 企業経営者
- 経営コンサルタント
- 企業研修講師
■学習ポイント:
- 組織における人の問題は選別か?育成か?
- 成長につながるのは、チーム内での競争か協働か?
- 目標は数値目標か?フューチャーパーフェクトか?
- <理論はわかるけど、現場でのつまづきはなぜ?/li>
1-E
「解決志向(SF)リーダーシップ」
〜リーダーシップに関する日欧の考え方を融合する試み〜
ドミニク・ゴダット(スイス)
ゴダットコーチング社・SFランダムアクセスカード発案者
SFアプローチは世界中でコーチングだけでなくリーダーシップの領域でも広がりを見せています。成功するリーダーは現在においても未来においても働く人々の潜在力に光をあて、それを十分に引き出すことが上手なはずです。解決志向(SF)なリーダーシップのあり方は疑いなく鍵となることでしょう!
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この分科会で一緒にSFリーダーの特質について探求してみませんか?彼らはどのような行動を取り、どのような質問をし、どのような価値観に基づいた人生を生き、そしてそれらが部下にどのような影響を与えているのでしょう?成功するSFリーダーシップの枠組とはどのようなものになるのか、一緒に見つけていきましょう!
また日本、欧州それぞれの文化の中でリーダーシップの特徴はどのように違うのでしょうか?日本における模範的リーダーシップ、欧州における模範的リーダーシップ、それぞれのサクセスストーリーを分かち合いながら、お互いの特長を際立たせていきたいと思います。今年の9月に英国オクスフォードで開催されるSOL国際大会にJ-SOL5で皆さんと分かち合ったことのエッセンスを持ち帰り、欧州の人々とも共有し、深めることは今回この分科会を開催する上での大きな目標です。
■想定対象者:
- 組織の中でのリーダーシップのあり方を模索している人
- 異文化コミュニケーションやグローバル化人材というキーワードに関心がある方
- リーダーとしての役割を果たす上でのSF活用法が知りたい方
■学習ポイント:
- 自分のまわりで効果的なリーダーシップがどのように発揮されているか振り返る
- SF的な要素とリーダーシップとの関係
- 日本と欧州のリーダーに関する考え方の違い
2-A
「RUTENSO(流転相)」
〜激しく変化し続ける時代において繁栄するための技〜
マーク・マカーゴウ(イギリス)
The Centre for Solutions Focus at Work代表
私たちの誰もが「変化が常態」となっている時代に生きていることを感じています。スピードはどんどん速くなり、一つのトレンドが来ては去り、情報も雑音もあふれかえっています。私たちはこのような世界に対してどのように対応すればよいのでしょうか?抵抗すれば良いのでしょうか?戦えばよいのでしょうか?耳目をふさぎ変化が通り過ぎるのを待てば良いのでしょうか?それとも・・・
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もしかすると流れにうまく身をまかせる方法があるかもしれません!
マカーゴウ博士が提唱するRUTENSO(流転相)は、まさに変化が常態となった世界への対応法として実践的で切れ味鋭いアプローチです。博士の長年に渡る研究および実践体験の中から生まれたRUTENSOは従来の安定的な世界を前提とした思考法をくつがえし、激しい変化の時代において自ら変容し前進していくための鍵となる戦略を与えてくれます。
目標設定、達成指標、アクションプラン、戦略、ギャップ分析、問題解決やその他の「予測−管理」手法も悪くはありません。しかし、それらはいつでも機能するのでしょうか?これらの手法を使ってもなかなかうまくいかないと感じているなら、そして特に状況が困難を極めている場合には、すぐに使えて前進することを可能にする実践的なこの方法、RUTENSOを試してみませんか?
■想定対象者:
- 組織の停滞状態を打開する新しい道筋をみつけたい方
- 直線思考、因果論的思考以外の考え方で、課題に取り組みたいと考えている方
- 課題解決のために基本的思考パターンのレパートリーを増やしたい方
■学習ポイント:
- SFを真に機能させるための哲学的背景
- 常識を一旦脇に置く体験
- 変化を恐れず進むためのガイドライン
2-B
「キャリア教育(大学と社会人)における
SFの活用事例と実践」
〜SF based classと SF career workshop〜
本田ポンタ勝裕・ポンタキャリアカレッジ卒業生
ポンタキャリアカレッジ
キャリア教育におけるSFの活用事例を、ワークショップをしながらお伝えします。私は、大学でのキャリアデザイン関連の授業においてSFをベースにして活用しています。また社会人向けの「ポンタキャリアカレッジ」という個人のキャリア形成スクールでSFの実践をおこなっています。この2つの場面での事例を紹介しながら、キャリア教育における可能性を追求してゆきます。
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SFの活用方法は言葉だけでは説明しきれないので、実際の教室やカレッジを見立てたワークショップで体験学習していただきます。
SFは理論がシンプルなため、この分科会に参加されればすぐに活用が可能です。私は大学以外にも中学校や高校や企業研修でも使っていますので、教育・人事に関連する仕事をしておられる方は是非お越しください。
ご紹介する授業は以下のとおり:龍谷大学文学部「キャリアデザイン論」、甲南大学「プラクティカル・キャリアデザイン」、四天王寺大学「キャリアゼミ」、北星学園大学「人生と職業U」これ以外に芸大、短大、専門学校、未内定者対象セミナー、低学年向けセミナーでの事例もご紹介できます。
■想定対象者:
- 学校教員・職員
- 人材採用・教育担当者
- 親
- キャリア教育に関心のある方
- キャリア活用事例分科会1に参加された方
■学習ポイント:
- キャリア教育におけるSFの実践方法がわかる
- 授業を超えて、日常でのSF活用のヒントがある
- 若者へのSFを活用した関わり方がわかる
2-C
「小さな成果は偉大な前進」
〜参加者がスモールサクセスを確認しやすいSF研修の工夫〜
青木安輝
株式会社ソリューションフォーカス代表取締役
私が地方自治体の職員研修所でここ数年実施しているソリューションフォーカス研修が高い評価をいただき、リピート件数が増えています。参加者がSFの成果を創りだしやすいように、そしてそれをフォローアップで確認しやすくするためにどのような工夫をしているのか、シェアしたいと思います。参加者の皆さんからのサクセスシェアも大歓迎。効果的なSF研修を実施する工夫に関して共鳴するところを分かち合いましょう。
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■想定対象者:
- 研修講師、社内やグループ内でSFを広めたいと思っている方
■学習ポイント:
- 実践期間とフォローアップをつける意義
- 既参加者の成功体験の採集と活用
- ほめほめ大王(女王)コンテストなど遊びの要素♪
- 「既に誰でもSFを知っている」という前提
- 小さな成果の重要性をハイライトする方法
2-D
「組織活性化を目指した
ソリューションフォーカスの実践」
私たちは企業での組織活性化を目指して、総務部と水処理技術研究所(環境調査をする部署)にソリューションフォーカスを取り入れてみました。それぞれの部署のテーマである「笑顔になれる職場をサポート」(総務部)、「会議をターゲットに職場でSFを実践」(水処理技術研究所)の実践体験での数々のスモールステップ発表とSF実践から生まれた職場の雰囲気、ココロの変化、成果などのご紹介をしたいと思います。
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そして、分科会に参加していただいた方も交えて、皆様が思い描く「楽しい組織」をどんどんと共有し、スモールステップ&サクセスをゲットできるような分科会です。
■想定対象者:
- 企業内でソリューションフォーカスを取り入れて間もない人やまだ取り入れてない人、組織内でなにかやりたくてうずうずしている人など
■学習ポイント:
- SF実践における心構え(心境)
- SFにより生まれるもの
- SFが楽しいってこと
2-E
「レジリアントなチーム」
〜困難を乗り越えるチーム力開発法〜
リサロッテ・バイヤート(ベルギー)
Ilfaro創設者・コーチ・トレーナー
レジリエンス(回復力)は一般に、「困難に打ち勝つ心の力」「挫折から回復・復元する弾力性」などと説明され、臨床心理系の用語でした。しかし、近年では政治や経済の低迷・混乱、想定以上に激しい社会の変化に対応するために人々が必要とする能力として注目されるようになりました。このワークショップでは、チーム(目的を共有してつながりを持つ複数の人間)として困難に直面した人々がどのようにレジリエンス(回復力)を発揮できるのか・・・
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そのためにお互いの間でどのようなコミュニケーションを交わすことが効果的なのか、具体的な実践法をお伝えします。これらの手法は、私たちが困難な状況を通じて成長していくための支えとなり、互いに前向きな影響を与え合う際の最良の方法でもあります。レジリエンスに焦点をあてることで、私たちがもともともっている人間としての本質的な力が目覚め、私たちが前進することを望む方向に進む助けとなります。
- 両手をひろげる: 起こることは受け入れましょう
- 理性を活用する: 解決に向かうための思考や対話技法を実践しましょう
- 感情を味わう: 自分自身や他の人の内面で起こることを大切にしましょう
- 両足で進む: 小さなステップを大事にして前に進みましょう
■想定対象者:
- 自分が所属するチームや組織の人々を元気づけたいと願う人
- 困難を経験した後に、その体験を強みとして定着させる方法を知りたい人
- チームの人々の強みをお互いに強化し合う方法を探している人
■学習ポイント:
- 困難を乗り越えるということに関する肯定的な洞察と理解
- チームや組織がレジリエンスを発揮するためのシンプルな手法
- チームや組織がレジリエンスを発揮するためのシンプルな手法
3-A
「肯定質問(affirming question)」
〜変化の源を増幅するためにコンプリメントを越えたところに行く〜
マイケル・ヤート(スウェーデン)
Solutionwork代表
ソリューショニストのスキルの中で「肯定質問」は最も重要なものの一つです。あなたの職業領域が何であれ、私たちが一つの成功を見つけた場合、それがいかに小さいものであろうと大きなものであろうと、「肯定質問」が有効に働きます。もっともよく使われるのは、「どうやってできたの?」という質問ですが、他にも色々な種類があります。実はこの類の質問には・・・
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複雑な側面があります。一方では、本人がその成功を手に入れるためにどのような行動をとったのか聞くことで、その行動を増幅させる効果、継続させる効果を持たせようとします。もう一方で、この質問には「それを成功させるためには“あなたが”何かをしたはずですね」という前提が含まれているので、本人の功績を讃え、コンプリメント(ほめ言葉)として機能させるという側面があります。質問という形式をとっていながらも、「おお、あなたは変化を引き起こすことができる人なのですね!」という質問者側の敬意を表す手段となっています。しかし、それは隠された機能なのです。つまり一つの質問が、答える人のスキルを引き出すための探求とほめ言葉の機能を同時に果たすことで力強さが倍になっているのです。
このワークショップでは、私マイケルが「肯定質問」に関する理論的側面を整理し、どのようにして質問文を構成したらよいかを提示します。そして、実際にそれを使ってみてその効果を実感するワークを体験していただきます。最後に、毎日の仕事や生活の中でどのようにこのノウハウを活用できるかを皆さんで検討していただきます。
■想定対象者:
- 質問を通じてSFがどのように機能するかの理論的理解と実践に興味がある方
- ほめずにほめる方法に興味がある方
- OKメッセージを伝える方法のレパートリーを増やしたい方
■学習ポイント:
- 「肯定質問」の作り方
- 「肯定質問」の機能の仕方とその効果
- 自分の仕事の中における「肯定質問」の使い方
- 質問だけを使ってSFを実践するやり方を人に教える方法
3-B
「『いいとこ探しメガネ』で医療が笑う」
〜再生局面の会社が元気になった!〜
佐藤智幸
歯科医師、日本コーチ協会認定メディカルコーチ
秋田県歯科医師会医療管理委員長
2007年頃からコーチングやSFを自分の歯科診療所で活用してきましたが、ある時期から思い切って従来の医療者特有の説明スタイルを止めて、患者さんのいいところに気づいてもらう説明から入ってみました。すると患者さんの通院モチベーションに大きな変化があったのです。また診療だけにとどまらず、介護者を抱えるご家族への支援、診療所に出入りする営業マンの育成などにもSFは大いに効果をもたらしてくれました。その鍵となる『いいとこ探しメガネ』をご紹介します。
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■想定対象者:
- ホスピタル精神を持って家族や友人を支援したい方
- 医療や介護の分野に少しでも興味のある方
- いいとこ探しメガネの効果を知りたい方
■学習ポイント:
- 医療現場は特別ではない
- 一般的な医療コーチング活用の枠を超える
- 医療、介護分野のSF活用の将来性を考えるヒント
3-C
「SF 3人文殊の知恵∞」
〜異種組織のSFリーダーたちが日常的SF活用を語り合う〜
清水秀樹 |
(株)ミラプロ 経営企画室 |
村上雅信 |
広島県廿日市市役所職員 |
島田 良 |
(株)りんごの木代表 |
コーディネーター藤沢さつき |
ソリューショニストのリーダーは、どのようにチームを作り、人を育て、プロジェクトを遂行していくのか?そしてそれにSFはどのように関わっているのか?何を大切にしているのか?どんな工夫をしているのか?
組織の中にいてSFを現場で活用している3人のリーダーたちに日常の現場でのお話しをしていただきます。大きな事例というよりも、むしろ日々の小さなエピソードを語っていただきます。
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プレゼンターの方々は、職種・業種・組織での立場・組織のSF環境・SFに出合った経緯や年月も異なります。共通している事は、ソリューショニストであると言う事です。職種も立場も環境も異なるからこその、面白さや発見があると期待できます。そして互いに質問をし合う事で、どんな「共鳴」や「増幅」が起こるのかが楽しみです。
「SFは良いと思うけど、組織でどう活かしたら良いのか・・」という声をよく耳にします。大きな事例ではないからこそ、どなたにも役立つ事が沢山あると思います。
■想定対象者:
- 自分の環境(職場・プライベートでも)にSFを取り入れたいと考えている方
- 部下やチームの意欲を高めたいと思っている方
- チームビルディング・育成の仕事に関わっている方
■学習ポイント:
- 組織の中で、自分一人でもSF導入ができる
- 日常の関わりの中でのSFマインド
- SFを自分なりのアートにする
3-D
「やってみよう!“SF自主勉強会”
ここから広がる、ソリューショニストの輪 (( ^^))
Lab WEST主催チーム
山根洋子・小野友之・西浦絵美
「SFと出会い,自分でも活用し学んでいきたいと思っても、いざ職場に帰るとSFを知っている人は自分たった一人。これからどうしたらいいの・・・?」
Lab WESTは2009年J-SOL2と同じ年に第1回を開催し、それから年に2〜3回主に関西を中心として活動してきました。分科会ではその歩みを材料として、あなたが作りたいと思っている自主勉強会のカタチを、参加者同士のアイデアを活かしながら具体的にしていこうと思います。
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■想定対象者:
- これからSFを継続して実践していく中で、“学び合う場“、そして”仲間の輪“を広げたい!と思っているすべての方
■学習ポイント:
- 具体的なLab WESTの歩みと実際を体験することで、SFを使って進める自主学習会の具体的な進め方やコツが分かります。
- 自分が望むSF自主勉強会がもうですでにできてしまっているとしたら・・・それはどんな勉強会か。その具体的なイメージとスモールステップが明確になる。
- 「SFを継続して学んでいきたい!」という同じ思いの仲間と知り合うことができる。
3-E
「ハワード・ガードナーの『7つの知能理論』を
活用したワークショップ・デザイン」
ジェニー・クラーク(イギリス)
The Centre for Solutions Focus at Work
これはSFアプローチを教える人たちのためのワークショップです。参加者に興味を持たせ、教える内容を効果的に受け取ってもらうための方法は沢山あります。パワーポイントを使って講義をすることは、そのうちの一つでしかありません。このワークショップでは、ハワード・ガードナ−の多重知能の理論をガイドラインとして活用し、ワークショップを企画する際に様々なバラエティーを加えていく方法を実践していただきます。
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レクチャーは短めにして、グループワークの中で実際にSFワークを創り出していただく時間を長く取ります。
7つの知能:
- 言語知能(Linguistic Intelligence)
- 論理・数学知能(Mathematical/logical Intelligence)
- 身体知能(Physical Intelligence)
- 視覚・空間知能(Visual/spatial Intelligence)
- 音感知能(Musical Intelligence)
- 対人知能(Interpersonal Intelligence)
- 内省知能(Intrapersonal Intelligence)
さて、これらの知能分類を見て、自分はどの知能を使うことが得意だと思いましたか?あなたのまわりの人たちはいかがでしょう?多様性(ダイバーシティ)を活用することが大変重要な時代になってきましたが、研修講師に限らず、色々なタイプの人と効果的にコミュニケーションを交わすことが必要とされる仕事をしている人には大きな意義のあるワークショップです!
■想定対象者:
- 自分やまわりの人を活かすために得意な知能を見極めたいと願う方
- 講師として様々なタイプの方に効果的に内容を伝える方法を知りたい方
- リーダーとして相手の知能タイプに合わせたコミュニケーションを取りたい方
■学習ポイント:
- ハワード・ガードナーの多重知能理論
- 短いレクチャーでワークを通じて学ぶ形式のワークショップ体験
- 人の得意知能を活かそうとする体験
誰でもが話したいことを話すスペースをつくれる!
SOL国際大会ではほぼ毎回「オープンスペース」がプログラムの一部として取り入れられています。日本人チームも聴講者となるばかりでなく、このオープンスペースでは、初参加の人でも何かトピックを立てて、対話仲間を集めることを可能にしてきました。J-SOLでは初の試みです!
やり方はとてもシンプル。スペースの時間と場所が決められます。今回は30分単位で2コマ。場所の数は様子を見て当日決定されます。そして同じ関心を持つ仲間を集めて会話をしたいトピックがある人が、紙にその内容を書き張りだします。準備をしてきた内容でも、その場で思いついたことでもどちらもOKです。あとは、その紙を見て参加者全員が自分が関心があるものを選んでスペースを訪問します。ずっとそこにいて対話に参加してもいいし、別のスペースに移動するのも可。遠くで様子見もOK。だって「オープン」スペースですから♪
4つのルール:
- 集まった人こそがまさにそこに集まるべき人である。
- 実際に始まった時こそが正しい開始時間である。
- 実際起こったことが起こり得る最高のことである。
- 終わった時が終わった時である。
まあ、なんというか、自由というか、現実主義というか、受け入れの極致というべきか、とても自由な空間なのです。 スペース間の移動に関する楽しいガイドラインもありますが、それは本番でのお楽しみに。
トピックの例: (ここにあげたのは、あくまでも例です。他にもいくらでもトピックの立て方はあり得ます。)
- "自分の会社でどうやってSFを活用すると突破口が開けるか?"
- "反論したい時、SF的にする方法ってない?"
- "「 」に関するコーチングして欲しい!"
- "あるSFゲームを思いついたんだけど試してみない?
- "どうしてもこの疑問に対する答えが欲しい、話し相手になって!"
- "ゆるゆる〜にSF失敗談カミングアウト大会しましょう♪"
- "違うところでSF勉強した人同士の情報交換しましょう"
日本人にとっては、なぜか横文字にするとカッコよく見える言葉があるように、横文字を生み出した西洋文化の中にいる欧州人も漢字などの東洋文化が”クール”に見えることがあるようです。ピーターさんは「場」という概念を取り入れ、マークさんは「流転相」という新語を造り、マイケルさんは東洋文化とSFの共通点を以前から探ってきました。彼らはソリューショニストとして活躍する中で東洋(日本)文化のどのようなところにSFと共鳴するものを感じたのでしょうか?
SFカンバセーションにおいてよく見られるリソースフルな瞬間は、本人は長所として気づいていないことをソリューショニストの反応によって自分のリソースだと気づく時です。我々も自分たちでは当たり前と思っていることを、欧州ソリューショニストの目から見てOKメッセージとして伝えられることで、あらためて自己信頼を高める機会となるかもしれません。
人間はお互いに本人が気づいていない長所に焦点を当て合うことができたら、とてもパワフルな絆を感じることでしょう。さて、このセッションではゲストの3人からの日本的なるものに対する肯定的フィードバックを起点として、参加者全員がリソースフル・ダイアログに参加していただけるような内容を企画しています。どうぞお楽しみに!!!
「場」活用による多層的スーパービジョン
〜最小の介入で最大のタレントマネジメント〜
Multi-layered Supervision with "BA" Utilization
- Maximum Talent Management by Minimal Intervention -
講師: ピーター・サンドマン(フィンランド)
通訳: 青木安輝
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Peter Sundman:ピーター・サンドマン(フィンランド)
・EBTA(欧州ブリーフセラピー協会)常任理事代表、シニアコンサルタント
ウエルネス専門家ネットワーク「タイトーバ(TaitoBa)」の創設者であるピーター・サンドマンは臨床ソーシャルワーカー、コンサルタント、スーパーバイザー、コーチ、SFトレーナーとしてフィンランド国内および欧州各国で活躍中です。"Taito"はフィンランド語で「スキル」の意、そして"Ba"は日本語の「場」です。「毎日の生活を豊かに生きるスキルを磨く場」という意味が込められています。
1978年にソーシャルワーカーとしてのキャリアをスタートさせ、1980年代に米国のMRIやBFTCでソリューションフォーカス・セラピストとしての訓練を受け、その後臨床経験やスーパーバイザー&講師としての経験を積んだ後、2005年に「タイトーバ」を設立しました。2010年にSFCT(SFワーク品質開発協会)の認証を受け、2011年にはSF上級サイコセラピストの資格を取得しています。
日本の皆さん、こんにちは。私は今回の初来日を大変楽しみにしています。といいますのも、私が主宰しているタイトーバ(TaitoBa)というSFウェルネスウエキスパートのネットワーク組織では、日本から学んだ「場」という概念を名前や理論だけでなく、実際のSFワークをする場を効果的に創造するために活用してきたからです。「場」の本場とも言える日本の皆さんが、私たちの「場づくり」の体験談をお伝えしたらどのような感想をもたれるか、大変興味深いです。
「場」という概念を指針にすることで、タイトーバのメンバーは信頼とポジティブ感情に包まれたコミュニケーション環境を創り出し、既に存在する知識を掘り起こしたり、新しい知識を生み出して共有する場づくりの能力を高めてきました。また、ソリューションフォーカスの考え方やスキルはリソースフルな対話の場を創るのに大変適したものであることも確認してきました。
私が専門としているのは、ビジネス用語では「プロセス・コンサルティング」とも呼ばれている「SFスーパービジョン」です。コーチングよりも多次元的に機能して、職場の人々やチームを支援することができます。私は自治体や学校、病院などの公共サービスを提供する組織を主なクライアントとしていますが、私が育成したSFスーパーバイザーたちが営利企業において創り出した成果についてもお話することができます。SFスーパービジョンは、数ヶ月から数年の長い単位で実行され、顧客に以下のような成果をもたらします;
- 専門家としての成長
- 仕事や職場の開発
- 職場における諸問題の解決
- 働きがいが向上&ストレス低減
- 想定以上の実績
- サービス品質の向上
- 対立解消
タイトーバでは過去10年間にポジティブ心理学の知見とSFを組み合わせて活用する工夫をしてきましたので、ここ数年注目されるようになったポジティブ心理学の活用しがいがあるところ、そうでもないところに関しても我々の経験を通じてお伝えすることができます。
このワークショップでは、「場」という日本の概念をタイトーバにおいてどのように解決志向的に活用してきたのかをお伝えし、「SFスーパービジョン」を実践する際にそれがどのように活かされてきたかについて学んでいただきます。そして皆さんの職場や仕事において、ここで学んだことをどのように応用できるかについても一緒に考えていきましょう。
■プログラム:
- 10.00 イントロダクション
- 10.30 ウオーミングアップ実習
- 11.00 タイトーバにおける『場』の活用法
- 13.00 ランチ
- 14.00 『場』を体験してみよう! “Be Here & Now”
- 14.45 場つくりに活かされるSFコミュニケーション・スキル
- 15.15 休憩
- 15.45 ケースコンサルテーション
- 17.00 まとめ
- 17.30 終了
*内容は諸事情や進行具合などにより一部変更になる可能性があります。
■このセミナーに参加することで期待できる学び:
- *職場の人々にやりがいを感じてもらうようにする工夫
- *職場が激しく変化をしている中でうまくランディングできるよう支援する方法
- *困難な状況を経験しつつあるスタッフを支援する立場のリーダーを支援する方法
- *人材開発や組織開発に携わる人がSFスキルや『場』の概念をどう活用したらよいか
- *働く人々の成長と成果を上げることをどのように両立させるかについての工夫
- その他
実践的レジリエンス(回復力)活用法
〜困難を乗り越えるレジリエントな人々、レジリエントなチーム〜
講師: リサロッテ・バイヤート(ベルギー)
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Liselotte Baeijaert:リサロッテ・バイヤート(ベルギー)
リサロッテはベルギー在住のコーチ、トレーナーであり、20年間に渡って組織の中で働く人々を支援してきました。言語学、演劇、教授法の学位を取得した後、台湾 Feng Chia大学にて講師を努めました。その後、複数の企業にてマネジメントおよびコミュニケーションのトレーナー、コーチおよびファシリテーターを務め、1999年に独立した後、2006年にはイルファーロ(Ilfaro)をアントン・ステラマンと創設しました。
組織の中で働く人々が、仕事の中の人生や、人生の意義ある部分としての仕事をどのように向上させることができるのかを見出していく事に関して、彼女は顧客からの高い評価を得ています。彼女は問題に焦点を当てることよりも解決を手に入れた状態について考えることの方が喜びを創造し、新しいアイデアと活力を生み出すということを熟知しています。
リサロッテは、情熱的で前向き、感受性はとても高く、人と気軽に打ち解け合います。
そのようにすることが、友好的な立場で率直かつ明確な意思疎通を生むと彼女は確信しています。3人の子供を育てる母親でありながら、多くのクライアントに安心感と活力を与える素晴らしい仕事をしてきました。レジリエンス(回復力)は彼女がもっとも得意とするテーマです。
このワークショップでは、レジリエンス(回復力)を発揮するための効果的な実践法を、順序を整理してお伝えします。これらの手法は、私たちが困難な状況を通じて成長していくための支えとなり、互いに影響を与え合う際の最良の方法でもあります。それは私たちがもともともっている人間としての本質的な力を目覚めさせ、私たちが望む方向に動き続けることを助けてくれます。
- 両手をひろげる:起こることは受け入れましょう
- 理性を活用する:解決に向かうための思考や対話技法を実践しましょう
- 感情を味わう:自分自身や他の人の内面で起こることを大切にしましょう
- 両足で進む:小さなステップを大事にして前に進みましょう
このようなポイントを大事にして、実際に危機的な状況に陥ることを待たずに、それらへ対処する方法を身に付ける練習をすることは可能です。さあ、一緒に始めませんか?
このワークショップで学べること:
- 困難を乗り越えるということに関する肯定的な洞察と理解
- 個人が、そしてチームや組織がレジリエンス(困難を乗り越える力)を発揮するためのシンプルな手法を身に付けることができます。
- 自分自身が、最も可能性に満ちた人生を過ごしたり、難しく不安定な状況の中で成長するために、既にどのようなことに取り組んでいたのかを理解することができます。
- みなさんが実践された事例を共有することができます。
- レジリエンスをより力強く増幅していくために、他の人たちとどのように協力していけばよいかを学ぶ事ができます。
■京都・龍谷大学の特別公開授業としての開催■
リサロッテさんは初来日にあたって、レジリエンス(回復力)について学ぶ機会を日本の大学生に 是非提供したいと強く希望され、龍谷大学で講師をつとめるキャリアコンサルタントの本田勝裕(ポンタ)さんのご尽力により同大学の特別公開授業として、学生には無料で公開されることになりました(但し、社会人は有料)。経済の低迷や大震災の影響下、現在の日本に生きる多くの人が必要としているレジリエンス(回復力)について学ぶ機会を是非お見逃しなく!
鏡を磨く
〜SF職人としての技を磨きあげる〜
講師: マイケル・ヤート(スウェーデン)
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Michael Hjerth:マイケル・ヤート(スウェーデン)
Solutionwork代表
コンサルタント・セラピスト・トレーナー
SOL(Solutions in Organizations Linkup)運営メンバー
欧州ブリーフセラピー協会(EBTA)理事
www.youtube.com/michaelhjerth(ビデオ)
ヤート氏は1960年ストックホルム生まれで、ミュージシャンとして職業人生をスタートした後、大学に戻り心理学と哲学を学びました。そして臨床心理家としての訓練と実践を続ける中で解決志向アプローチと出会い、故スティーブ・ディシェーザー氏のスーパービジョンを受けました。SFセラピストとしての経験を積む中で、SFをコーチングやリーダーシップなどの領域へ応用することに目覚め、スウエーデンのSFサービスプロバイダーとして定評のあるFKCに勤務の後、2005年にCaroline Klingenstierna氏と共にSolutionworkを創立し、企業向けのサービスを提供しています。ヤート氏はマイクロツールであるPLUSモデルの開発者として有名で、スウエーデンにおいては数多くのSF専門家を養成してきました。最近では心理学、西洋哲学だけでなく脳科学や東洋哲学を研究し、SFのシンプルさにさらに奥行きを加えた洞察を講演やセミナー等で発表し続けています。
J-SOL3(2010年)での基調講演「ソリューションフォーカス:ナチュラルにシンプル」で、マイケルさんがSFは東洋文化、特に日本文化にフィットするとコメントしたことは記憶に新しいですが、そのことは青木安輝が提唱する"SF inside"の考え方に新たな次元を加えることにつながりました。彼は炭水化物をとらないダイエットに挑戦し、J-SOL3の時からたった1年半で16Kg体重を減らしました。30歳の頃に戻った快適な身体でパワーアップしているそうです。どんな風に変身したのか楽しみですね♪
ソリューショニストとしてクライアントに接する時の態度として、相手に敬意を表し、小さな変化に気づき肯定的メッセージを伝えることは大変重要視されています。日本で生まれたGSFAS(SFコミュニケーション指標)の中でもこのことは確認されています。これは単にSF的に振る舞おうとする時に「必須」とされるだけでなく、SF的に振る舞った「結果」として強化されるものであると気づいている方も多いのではないでしょうか?私のとらえ方では、解決志向の質問をすることはクライアントに影響を与えるだけでなく質問者自身に影響を与え、SF的態度をさらに育てていく、つまりSF職人としての技を磨くことにつながると考えています。
「尊敬(respect)」という言葉の語源は、「振り返る(to look back at)」です。尊敬は私たちが「持つ」ものではなく「行う(動詞)」ものなのです。クライアントに敬意を払う時に、私たちがクライアントをどのように見ているのかは私たちが「どのような質問をするか」に反映されます。質問はクライアントが自分自身のリソース、能力、可能性を見るための鏡として機能します。そして私たちは、そのやりとりを通じてクライアントの力強さに共鳴し、かつ増幅するのです。SF職人の技とは、自身ではなくクライアントだけを映し出す共鳴・増幅機能を備えた鏡として存在することと言えます。これはSFのコアにある「不知の姿勢(not-knowing)」や道教&禅で言うところの無為の概念に通じるものと言えます。
SF的質問を繰り出すことによって、クライアントのリソースを発掘するための存在であるコーチとしてのあり方や振る舞いにスイッチが入り、さらに磨きがかけられていきます。
これは無為を為すことであると言えますし、SF実践がSF職人としての技を磨くことにつながる所以です。
このワークショップは高度に実践的であり、かつ哲学的でもあります。職人にとって、自分がどのような技を駆使しているのかを知ることは、実践できることと同様に重要です。ある意味SFをひっくり返して学ぶ、つまりSF質問をすることがクライアントだけでなく、いかにコーチ自身を成長させるのかという視点について話し合い、実践し、学ぶための場を提供します。ソリューショニスト自身がSFを実践することからいかに影響を受けるのかを体験するためのワークをいくつか皆さんに試していただきます。そしてそこから受ける影響がクライアントを支援することにどのようにつながっていくのかを学びます。進化心理学(Evolutionary Psychology)の視点からSFワークをすることがいかに私たちの内にあるナチュラルSFコーチを目覚めさせるかについても見ていきます。
このワークショップから得られる可能性がある成果:
- SFの職人技を磨く自分の能力へのより深い信頼。
- SFがどのように機能するのかに関するより明確で深く広い視点。
- よりSF的な働き方を開発するための具体的方法。
- SFを東洋哲学、西洋哲学、進化心理学などより広範な諸領域の思考法と結びつけてとらえる視点。
ランダム・コーチング
〜シンプルに不知の姿勢(not-knowing)を取る方法〜
講師: ドミニク・ゴダット(スイス)
詳しいプロフィール>>
Dominik Godat:ドミニク・ドダット(スイス)
ビジネスと経済学で修士号を持つエコノミストであり、ゴダットコーチング社の創設者として主にスイスと西ヨーロッパ諸国で活躍するドミニクさんは、営利企業や非営利組織がソリューションフォーカス思考を導入する支援をしています。またビジネスで成功しようとする個人やマネジャ−、チームに対して個人コーチングや研修を提供しています。ドミニクさんは2006年に「SFランダムアクセスカード」を考案し、SOL国際大会の運営メンバーとしてSF実践家たちに影響を与えてきました。最近ではSFリーダーシップに関する研究を深めていて「組織における解決志向リーダーシップ」について数多くの研修を実施しています。
あなたのコーチングをよりシンプルにするために、「不知の姿勢(not-knowing)」のスケールで10のポジションを取りながらコーチングを提供する方法を学んでみませんか?ランダムアクセスカードを使いコーチ側の作為を一切排除した形式で進行するコーチング体験をすることで、SFコーチングに関して発見することが数多くあります。また不知の姿勢を取ることのメリットについて一緒に楽しみながら学ぶことができます。ランダムコーチングを体験することで、あなた自身のコーチングスタイルに関して気づくことが沢山あるはずです。
このワークショップに参加した人たちは、以下のような成果や学びがあると言います:
- コーチングの長さに関する新しい洞察
- 「唐突(ランダム)」な質問が持つ力強さ
- 質問すべき時と、黙っていた方が良い時の区別の仕方
- どのような質問をどのような順番で使ったら良いのか
- コーチングのリズム
- 普通の質問と特別な質問の区別
- クライアント自身が開始するソリューショントーク
- 似ているのに実は違う質問の効果
過去6年間の経験からわかってきたことは、ランダムコーチングはコーチングの方法として有効なだけでなく、コーチのための学習セッティングとして有効であるということです。ランダムさが持つ力強さ、不知の姿勢の背後にある知恵を是非体験してみてください。このユニークなワークショップでは、不知の姿勢に浸ることがいかに楽しいかを味わうだけでなく、ランダムさが持つ様々なメリットを自分のコーチングスタイルに簡単に取り入れることができます。皆さんとワークショップでお会いするのを楽しみにしています。きっと驚きの体験がありますよ♪
ホスト・リーダーシップ
〜変化の激しい時代に必要とされるリーダーシップのあり方〜
講師: マーク・マカーゴウ博士(英)
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Mark McKergow PhD MBA:マーク・マカーゴウ博士(英)
The Centre for Solutions Focus at Work代表
マカーゴウ博士は元々は物理学者でしたが、解決志向アプローチと出会い、それをビジネス社会一般に普及させて行く立役者となりました。SFコンサルタント、講演者、著作者として国際的に著名で25カ国で講演&セミナーを開催してきました。博士とジャクソン氏の共著’The Solutions Focus: Making Coaching and Change SIMPLE’(邦訳「ソリューションフォーカス−組織の成果に直結する問題解決法」ダイヤモンド社刊)はビジネス場面におけるソリューションフォーカス応用についてのバイブル的な著作としてSFを実践する人々にとって必読書となっています。J-SOLのモデルとなっているSOL国際大会 (Solutions in Organizations Linkup)創設にあたって、マカーゴウ博士はパートナーのジェニー・クラーク氏と共に重要な役割を担い、かつ現在も国際的なSFコミュニティにおいて様々な新しい試みを提供し続けています。
プロミュージシャンを目指したこともあるマークさんのリード楽器演奏はSOL大会で多くの人が楽しみにする素晴らしいパフォーマンスです。2010年J-SOL3で来日した際の前夜祭では東京湾に浮かんだ屋形船の屋上で東京の夜景をバックにしてジャズ・クラリネットのソロが鳴り響き、通りかかった他の屋形船からも拍手が起こりました。J-SOL5の懇親会ではどんな曲を聴かせてもらえることか楽しみですね♪
人々を圧倒的な脅威から救うヒーローとして存在するリーダー。これは古代ギリシャよりさらに古い時代から存在するよく知られたリーダー像です。しかし、加速的に変化のスピードが増し、緊密につながった現代社会においては、このなじみ深いリーダー像はもはや過日の輝きを失ってしまいました。
もう一つ注目されるのは、奉仕者(servant)としてのリーダーというまったく違ったタイプのリーダー像です。これはヒーローとしてのリーダー像とは全く正反対の素晴らしいあり方ですが、少数民族や女性などその役割は取りたくないと望んでいる人々には受け入れられにくいという欠点があります。
私マーク・マカーゴウは「ホストとしてのリーダー」というリーダーシップ・スタイルに関する新しい第三のメタファーを提供したいと思います。ホスト(亭主)というのは客人、あるいは友人、敵やよそ者までをももてなす役割を負った人です。世界中のあらゆる文化においてホスピタリティー(もてなし)の伝統は重要な位置を占めています。ホストとしてのリーダーというメタファーは奉仕者としてのリーダーという考え方をさらに一歩すすめたものと言えます。そしてしっかりと大地に根を生やしていながらも革新的である新しいフレームワークを提供します。
このメタファーはある意味古くて新しいのです。ホストの主要な役目とは客人を迎え入れ、歓待することですが、これは人間社会であればどの文化においても絶対に欠かせないものです。近代社会ではホストというのはウエイターやテレビ番組の司会者を連想するようになってしまいました。しかし、人を招待し、歓迎し、安全を確保する責任を負いながら彼らのニーズに応えようとするホストの姿は、様々な次元でリーダ−シップを考察する場合に参考になるものです。
これは大変含蓄豊かなメタファーであり、誰もが人生で体験している可能性のい役割です。客として他の人の家を訪問したことがない人はいないでしょうし、自宅にお客さんを呼んだことがない人もいないでしょう。それほどありふれたことであるのに、多くの文化や精神性の伝統の中でホストという役割は中心的な位置を占めます。変化の激しい複雑な現代世界において、状況対応と対人応対の責任を果たすリーダーシップのあり方に関してガイドラインとなるものを提供できる可能性が大きいと言えます。そして、さらにSF的要素がブレンドされることで秀逸なリーダー像を描くことができるでしょう。
リーダーシップのあり方を模索している人、リーダーシップにSF要素を深く織り込みたいと願う人にとって必須のセミナーと言えます!
このワークショップから得られる可能性がある成果:
- SFの職人技を磨く自分の能力へのより深い信頼。
- SFがどのように機能するのかに関するより明確で深く広い視点。
- よりSF的な働き方を開発するための具体的方法。
- SFを東洋哲学、西洋哲学、進化心理学などより広範な諸領域の思考法と結びつけてとらえる視点。
BRIEFプランナー
〜SFでとことん強みを発掘する〜
講師: サイモン・リー(シンガポール)
詳しいプロフィール>>
Simon Lee MBus, CSFC, MAC:サイモン・リー(シンガポール)
Brief Academy 副代表
リー氏はリーダーシップ開発と強みをベースにした変革に特化したエグゼクティブ・コーチとしてはアジアにおけるパイオニアの一人です。幅広いマネジメント経験を持ち、セールス、顧客サービス、生産管理や品質管理など多岐にわたる部門でリーダーシップを発揮してきました。活躍した業種は幅広く、情報技術、通信、製造、ストレージ、サービスなどに及び、クアンタム社、ルーセント・テクノロジー社、デジタル・エクイップメント・シンガポール社の経営幹部として成果をあげてきました。その25年におよぶ企業での経験を活用し、SFコーチングを最大限に活用しながら、企業幹部、経営者などのリーダー、そしてチームや組織がより能力を発揮できるようサポートしています。カナダ、イギリス、アメリカ各国でコーチの資格を取得。
カナダ、イギリス、アメリカ各国でコーチの資格を取得した後、エドウイン・タン他数名のパートナーと「BRIEFアカデミー」を創設し、ソリューションフォーカス(SF)とアプリシャティブ・インクワイアリー(AI)を基盤としたコーチングおよびコンサルティング事業はい評価を得ています。 青木安輝とともに2005年の欧州SOL国際大会 (Solutions in Organizations Linkup)に初めてアジアから参加したソリューショニスト仲間であり、マレーシアにおける最大規模の顧客である「ペトロナス(国営石油会社)」におけるコーチング大会を2012年4月に企画した際、青木安輝をゲストスピーカーとして招聘したことで、さらに弊社との友好関係を深めています。
あなたはその他大勢の中の一人などではありません。周囲が注目せざるを得ないような輝きを発する可能性を持っています!仕事や生活の中でブレークスルーを起こして、どんぐりの背比べ状態から抜け出して独自の道を行く存在(オンリーワン)になる可能性を探ってみましょう。オンリーワンであるためには自分自身の強みや情熱のありかを知る必要があります。そしてそれらを拡大するのです。一方で弱みに関しては正直に見つめてそれに対するうまい処し方を探しておきましょう。
私が開発したBRIEFプランナーを使って、自分がもっとも得意とすることに関して特別な視点で深めてみましょう。それによって自分の強みの活用法について知り、実践することができます。自分の強みの上限に関して独創的なやり方で働きかけることで自分自身が思っている自分のリミットを越えられる可能性もあります。それは一回限りのことではなく、大きなストレス状況においてや突然の状況変化の中で毎日のように体験できるかもしれません。BRIEFプランナーが、あなたに成功をもたらすシンプルでエレガントなサポートシステムとなる可能性をこのセミナーで探求してみませんか?
BRIEFとは:
- B: Building relationships(関係を築く)
- R: Reviewing What's most Important to Me(自分の最重要事項を確認する)
- I: Inquiring into My Strength(自分の強みを掘り下げる)
- E: Expanding on strategies and Small steps(戦略とスモールステップを展開する)
- F: Facilitating Progress to Ensure Sustainability(継続性を高めるために前進を促す)
通訳紹介: 青木安輝
(株)リューションフォーカスコンサルティング代表
(現 株式会社ソリューションフォーカス)
高校生の交換留学制度AFSの奨学生として米国ニュージャージー州に一年間留学。24歳の時に心理劇(サイコドラマ)の大家ザーカ・モレノ女史のワークショップ通訳を務めた際に、わかりやすく軽妙な意訳が大変好評であったため、以降さまざまなタイプのワークショップで通訳として活躍。これまでに通訳した専門家や指導者は多岐に渡り、シッダヨガ導師グルマイ・チブラサナンダ師を始めとするスピリチュアル系の教師、NLP開発メンバーのジュディー・ディロジアー女史やスティーブ・ギリガン博士、ブリーフセラピーの世界で著名なスコット・ミラー氏やバリー・ダンカン氏、「可能性療法」のビル・オハンロン氏や「安全のサイン」手法のアンドリュー・ターネル氏等SF関連領域の有名講師、そしてSFワークスのマカーゴウ博士やSFアカデミーのディロルフ女史を始めとするSOL Worldの仲間たち等枚挙にいとまがない。青木氏は自分の通訳スタイルに関して「私はいわゆる通訳はしていません。講師が言うのを聞いて私が理解できたことを自分の言葉でしゃべっているだけです。」と言っている。