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一人一SF

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一人一SF

青木 安輝

今年のテーマは「一人一SF」(ひとり・いちえすえふ)です。J-SOL6のテーマとして掲げた「ルーツと多様性」にも通じます。「ソリューションフォーカス」と、同じ言葉を使っていても、自分が思うSFと他の人が思うSFでは微妙に違うところがあると感じることがよくあります。しかし、どちらかが正しくてどちらかが間違っているというとらえ方をせずに、それぞれの個性から必然的に生まれたその違いから重要なことを学ぼうとする姿勢を大事にしたいと思います。

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J-SOLの様子

J-SOLトーク

* 今大会からの新プログラム「J-SOLトーク」とは

0-1 一人ひとりの「コンプる」
勝川佐江子
勝川 佐江子
株式会社サイゼリヤ

「コンプる」は、解決志向アプローチ(SFA)の重要な要素の1つである「コンプリメント(compliment)をする」から作られた造語です。ただ褒めるということではなく、 相手の能力や努力、既にできていることやあるものなどを肯定すること。相手が受け入れられている、認められていると感じるような言動や行動をすることです。
「コンプる」誕生秘話と、その後の進化の変遷、社内外での活動を様々な事例を交えながらお話します。
2010年に始まり、6月で45回目を迎える「月例コンプる@渋谷」、2012年春に社内で初めて「コンプる」を紹介した経緯とその後の展開、Tipping Pointを超えたかと思いきや、逆風、1歩進んで2歩下りながら、少しずつ仲間が増え、新たな課題に直面するたび、自身のコンプる力成長の機会に感謝...

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    [ラーニング・ポイント]
  1. 「コンプる」の導入方法と継続のヒント
  2. 「コンプる」セミナー受講者たちに起きた様々な変化の事例
  3. 毎日の生活が楽しくなるちょっとしたTIPS


0-2 自分が変わり・周りが変わり・仕事も変わる
牧田明美
牧田 明美
Petwellness 明賢Corp

ソリューションフォーカスを学び始めてから1年が経ちました。 このたった1年間にSFが私にもたらしてくれたもの、周りにもたらしてくれたものはとても大きく、今ではSFが私の生き方の基盤となっています。
この1年で関わった様々なペットクリニックでの出来事、クライアントさんとの出来事、うまくいったこと、学んだことを事例としてお話したいと思います。ソリューションフォーカスの力を改めて感じることが出来るエピソードをお聞きください。ここで私がお話するエピソードの1つの概要をご紹介します。
とある病院の院長先生からこんなことを頼まれました。
「牧田さん、院内ミーティングってどうやったらいいの?僕がミーティングをすると場が暗くなって誰も発言しないんだよね」・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. 日常に溢れるちょっとした出来事をSFで解決が出来ることを知る
  2. フューチャーパーフェクト・スケーリング・スモールステップ・OKメッセージの力
  3. SFが教えてくれた無限大の可能性


0-3 SF会話入門
星野浩一
小野友之
星野 浩一 (プレゼンター) / カルチャーセンターマネジャー
小野 友之 (共同プロジェクトオーナー) / 教諭

「SFを実際にどのように使ったらいいのだろう??」
「他の人はSFをどのように使っているんだろう??」
こんな疑問を持ったことはありませんか??
SF会話入門は、会員制「SFアーティストクラブ」の新年スカイプセッションの中で、岡山の小野の一言から始まりました。
SFの考え方はシンプルですが、日常会話から仕事まで様々な機会に使われています。
しかし、SFを学ぶことは「新しい言語を学ぶ」ようなものです。
「SFを学んだんだけど使い方が分からない」と言う声をよく聞きます。 ・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. SF会話入門ってどんなもの??
  2. SF会話入門の事例
  3. SF会話入門の冊子が出来上がった未来


0-4 “SF inside”の意味
青木安輝
青木 安輝
J-SOL 発起人

公式な定義はされていない“SF inside”という言葉。2005年頃に使い始めたものですが、この10年の間に色々な人が使い始めてニュアンスが変わってきました。『一人一解釈』で良いのですが、僕自身は発信者として現在どう解釈しているのか、そしてこれからどう活かしたいと思うのか、皆さんにお伝えしたいと思います。
当初は、組織開発的な取組みをする際の基本哲学および実践的なツールとしてソリューションフォーカスを採用した組織に対して「貴社は“SF inside”であることを認めます」というスタンプを発行できたら面白いと考えていました。SFが“インストールされている”組織として認めるということです。ところが、・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. “SF inside”の意味の変遷とそれが指し示すもの
  2. 行き詰った時にどこに答えを求めていくか
  3. ツールやルールは建築現場の足場のようなもので、最後はなくなってよい

分科会1(発表者名五十音順)

1-1 SFの企業研修プログラムでの活用と実践
五十嵐仁・五十嵐知美
五十嵐 仁 ・ 五十嵐 知美
株式会社インタフェース

企業研修における「コミュニケーション」、「リーダーシップ」、「現実の問題解決」、「チーム力」のテーマにおいてSFを活用するワークやセッションの実践報告とそのセッションのワークを体験します。
研修で活用するSFの3つの質問と5つのツールを押さえた上で、まずは、柔軟な発想力を磨き、固定観念を取り除くためのSF的ワークを行います。
その上で、私たちが別に学んで活用している「アクションラーニング(質問会議)」との・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. 研修プログラムの中でSFのセッションの組み込み方を学べる
  2. 研修でのSF的ワークを体験できる
  3. SFとその他の手法の組合せ事例を学べる


1-2 SF夢の続き
ZACROS三重・名張チーム
ZACROS 三重・名張チーム
藤森工業株式会社

ZACROSは2020年度売上2000億円規模の会社を目指すNEXT100の目標に向かって、スタートを切っております。昨年度布山新社長によりJ-SOL7では基調講演を実施致しました。本年度は、【夢】を具体化する企業活動を隅々まで展開を始めました。そうした中で、SFをベースに名張・三重・横浜事業所では色々な活動を展開しております。
今回、その中からイノベーションに繋がる土台作りである改善提案活動が・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. 企業の中で気軽に取り組めるHow toが分かります
  2. 経営層を巻き込む取り組みのヒントを得られます
  3. 継続している力を自分自身に置き替えて探しだすことができます


1-3 自分達で考え、自分達で行動する組織づくり
株式会社ヒロコーポレーション
伊藤 玲子・原田 かおる・伊藤 大治郎
株式会社ヒロコーポレーション

SFを組織の中に、浸透させるためのノウハウを長年にわたり考え、実践しました。その過程とそれらの事例を発表します。
SFに出会ってから 今日までのタイムラインと、組織に入れるために工夫したこと。そして、私がSFを勉強して、一番重要だと思ったことをどんな方法で、従業員に伝えていったのかを、事例をとおしてお伝えします。
このことは、2014年スウェーデンで行われたSOLWORLDで発表しました。社員7名役員3名とコンサルタントの原田さんの11名で参加し、しかも英語でプレゼンしました。・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. SFってすごい
  2. SFって便利
  3. SFの本質


1-4 サイレントSFカンバセーション
〜内容を話さずにソリューションフォーカスする会話〜
マルコ・ロンザーニ
マルコ・ロンザーニ
スイス

ソリューションフォーカスするための会話は、普通はクライアントがリソースや解決を発見するのを支援するための質問をすることで成立しています。つまり、コーチ役の人間が質問を発し、クライアントがそれに回答し、それによってどのような発見がもたらされたかをコーチに話します。しかし、クライアントが自分の考えていることや洞察したことを、様々な理由で、誰に対しても言葉にして話したくないという場合があります。
そんな場合に有効なのが、この「サイレントSFカンバセーション」です。つまり、クライアントがコーチに対して質問への回答を話さなくても進められるコーチングのやり方です。・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. サイレント(無言語回答)にすることで、SFの構造がより見えやすくなる。
  2. コーチ役をする時に、コンテンツに左右されずにSF会話を進行する感覚。
  3. サイレントでクライアントになる場合、より内省を深められる感覚。

分科会2(発表者名五十音順)

2-1 サイゼリヤ内での
SF活用事例・SFのひろがり
株式会社サイゼリヤ
小路口 寛・西 哲雄・相馬 久弥・山中 葉月
永見 円・木村 見佳・寺岡 紗知・土肥 夏未
螺澤(かいざわ) 富江・佐藤 伸枝
株式会社サイゼリヤ

J-SOL6から2年。一人から始まったSF活動。メンバー8名のチームとなりパワーアップし活動を継続しています。
あらゆるところにまいた種、少しづつですが、力強い芽を出し始めました。
企業内における、SF活動について、上手くいっていること、困っている事など現在の私たちについて、発表致します。また、メンバー自身の変化についても発表致します。・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. 企業内におけるSF活動について、様々な事象(解決方法など)を共有できる。
  2. 組織人が、企業活動の中でどの様にSFを活用しているのか共有できる。
  3. 企業内研修への応用について、情報共有できる。(ポジティブ・ネガティブな反応について)


2-2 売ろうとするのでなく自らの心に従ってみよう!
〜成功のために自らの態度を整える方法〜
ジュリア・カレンバーグ
ジュリア・カレンバーグ
スイス

このワークショップでは、営業トークやその他のビジネス会話の成果を高めるために自らの態度をどのように整えれば良いかに重点を置きます。自分が、自分自身や自分の会社とその製品やサービス、そして話している相手に対してどのように考えているかは、自分の態度に現れ、そして結果に影響を与えます。あなたの態度、行動、そして相手の反応は密接につながっています。
この関係性を念頭におきながら、SFを活用して自分の態度に肯定的な影響を与え、強い心や自信を高めるのに役立つ習慣を発見していきます。実践的でインタラクティブなワークショップの中で得られる洞察は、営業場面や上司部下間のビジネス会話場面だけではなく、プライベートな場面での会話でも活かすことができます。・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. セールス場面や交渉場面等で、まず自分の態度を整えることに意識を向ける
  2. 「マインドチェック・メソッド」やその他実践的ツールの紹介
  3. コミュニケーションの中で自分への自信を深める習慣をつける


2-3 社員も管理職も待ち遠しくなるSF面談
ニクラス・タイガーペニラ・フォールスバーグ・タイガー
ニクラス ・タイガー
ペニラ・フォールスバーグ・タイガー
スウェーデン

今は“SF inside”化に成功した私たちの会社も、以前は「従業員面談」が問題志向的に実施されていて、する方もされる方もその時期が来ると憂鬱になっていました。社員に何が不足しているか(“もっと頑張って欲しい”という言い方であったとしても・・・)に焦点があてられ、面談するマネジャー側が指導矯正役でした。ですから、マネジャーもうかつなことが言えないので詳細に部下の実績評価をするための事前準備が大変でした。
2011年に私(タイガー)がハンガリーでのSOL2011大会に参加してSFに魅了され、それ以降自社の“SF inside”化を進めてきました。3年くらいかけて、顧客対応、生産性向上、売上、社内コミュニケーションの活性化等、多方面に渡りその成果を出すことができました。それらの成果の中でも、特にこの社員面談に関する考え方、やり方かSF化されたことで生み出された成果がもっとも重要で、ハイファイブらしさ(The Hi5 Way)を表すと思われるので、この分科会で詳しく紹介したいと思います。・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. スケーリングを活用した効果的な社員面談の具体的方法
  2. ソリューションフォーカスな面談をすることのマネジャー側への効果
  3. ソリューションフォーカスな面談をすることの従業員側への効果


2-4 Discover Cool Solutionist
モデル職場のメンバー
モデル職場のメンバー
モデル職場のメンバー
モデル職場のメンバー
モデル職場のメンバー
モデル職場のメンバー
錦織 みさ SFモデル職場のメンバー
三井造船株式会社 玉野事業所

玉野事業所では、2012年よりSF研修を開催してきた。昨年は、管理監督者だけでなく、異なる事業部の同じ職種の人達を交えたリフレクティングチーム方式を導入した。
研修開始時、やや疲れ気味の表情で会場に入って来た人も途中から笑顔が見られ、研修が進むにつれて、お互いのジレンマやアイデアを熱心に話し合う光景に変わり、研修終了時には『来てよかった。職場に帰ってから試してみたい』という声が多く聞かれた。
SF研修開始当初は、コミュニケーションについての研修という意味合いが強かったが、受講者の意見・表情に注視し、より分かりやすくて有効な方法の模索、またモデル職場へのフォローアップ方法・時間等の検討も重ねながら継続して活動の改善を行っている。
担当者がフォローできる範囲には限界があると感じるが、モデル職場ではSFと言わなくても「大きな声で挨拶をする」等の個人目標も改善活動掲示板に表示されており、そこには『自然に相手を大切にする』SFの根幹に当たるマインドが表現ざれていると感じた。
また、研修に参加した方の資料を読むと、SFを業務に取り入れているグループもある。
速いスピードでSFが浸透しているわけではないが、職場にあったやりかたで徐々にではあるが確実に浸透・定着してきていると感じる。・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. SFの広がりの多様性
  2. SF理解の多様性
  3. SF活動をしていて見えてくるものを知ることができます


2-5 人生これからノート
山本立樹・高橋浩・久野陽子
山本立樹 高橋浩
久野陽子
山本 立樹 高橋 浩 久野 陽子

今、再雇用制度を巡ってセカンドキャリアに注目が集まっています。私たちは、これまでの人生をまとめて後世に残すための自分史ではなく、 これからの人生を生き抜きセカンドキャリアに役立てるための自分史「人生これからノート」を開発しました。
今回はその中で行われる人生すごろくについて概要を説明し、みなさまには未来オブジェクトというワークを体験していただきます。これは、個人個人が描いたフューチャー・パーフェクトを基に、「60歳の私たちが生き生きと過ごしている未来」を粘土を使った作品として表現していく、というグループ・ワークです。
それぞれが描いた夢や理想を互いに認め合いながら混ざり合い、コミュニティ(関係性)の中で形になっていくプロセスは圧巻です。・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. コミュニティの中でフューチャー・パーフェクトを形にしていくプロセス。
  2. OKメッセージの重要性。
  3. ミラクル・クエスチョンについて理解を深める。

分科会3(発表者名五十音順)

3-2 看護師がかわると患者さんが元気になる
〜糖尿病患者さんの面接にソリューションフォーカスを導入して〜
冨岡加代子住吉和子
高林範子佐田佳子
患者さんの元気が出る面接のあり方
研究プロジェクトチーム
冨岡加代子・住吉和子
高林範子・佐田佳子

現代の国民病ともいえる糖尿病ですが、新しい薬が開発され、治療方法は日々進化しています。しかし残念なことに、医療従事者の努力もむなしく、患者数は年々増加し続けています。糖尿病の治療の基本は、日々の食事療法と運動療法であり、生活そのものが治療となります。生活習慣を少し変える、一つだけ変える、簡単なことですが、とても大変なことでもあります。「甘いものを食べない」と決心をすると、よけい食べたくなるものです。苦労して、生活習慣を変えて頑張っても・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. 面接でSFを使用するための基準
  2. 生活習慣を改善し持続するための言葉がけ
  3. SFを使用することによる思考の変化


3-3 「風土改革(ルールを守る風土づくり)
への挑戦」などの“SF実践事例集”
ZACROS横浜チーム
ZACROS 横浜チーム
藤森工業株式会社

藤森工業渇。浜事業所は、約300名が働く製造工場です。その中における色々な立場の人(管理職、リーダー、担当)が、それぞれの業務や会社での生活においてSFを活用した実践事例を中心に発表いたします。
 ここでは(以下は)、冒頭に30分程度で発表いたします「風土改革(ルールを守る風土づくり)への挑戦」について簡単に紹介いたします。
私たちがモノづくりをするにあたって、作業標準(ルール)を守ることは必須事項であり、守らないことによって、不良や怪我といった問題につながってしまいます。そして、一般的なルールを守ることは、作業標準(ルール)を守ることに連動すると考えています。・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. 活動を組織全体へどう波及させていったのか?
  2. 全体へ波及した活動をどう継続させたのか?
  3. その他、“SF実践事例集”として色々な立場の人(管理職、リーダー、担当)が、それぞれの業務や会社での生活においてSFを活用した実践事例を中心に発表いたしますので、ヒントが盛りだくさん詰まっています。


3-4 オープンダイアログ:
開かれた対話の可能性を探る
白木孝二
白木 孝二
Nagoya Connect & Share

オープンダイアログ(OD)はフィンランド発祥の精神医療システム。30年の歴史がありますが、最近にわかに脚光を浴び始めました。世界に類を見ない高い成果をもたらした運営システムだけでなく、支援の根底を貫く「他者のユニークな他者性」を尊重し、関わりの必然としての「開かれた対話(オープンダイアログ)」の哲学や姿勢にも注目が集まっているのです。
ODの特徴は、問題や課題を抱えた人たちをその生活・現場・文脈のなかで、縁とゆかりのある人たちを招いて一緒にミーティングを行うことにあります。本人、家族だけでなく、親族、近隣や友人、学校、職場、種々の支援関係者までがサポート・ネットワークとして対象に含まれます。・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. ダイアログ(対話)の重要性とそれが持つ力
  2. オープンで対話的であるために必要な姿勢と態度
  3. 現場のネットワーク(コミュニイティ)のリソース活性化について


3-5 SFのひろがり
〜組織SFとミニSF〜
飯田奈央二村博規
西村貴之門田貫
飯田 奈央・二村 博規・西村 貴之・門田 貫
藤吉工業株式会社

当社では平成22年に第4期「SF実践コース」に社員2名が参加してから数年が経ち、さまざまな場面でコツコツと試行錯誤しながらソリューションフォーカスを実践してきました。さらに第6期には2名の社員が参加し、新たなSF旋風を巻き起こし、会社全体にSFがひろがりつつあります。
現在計4名の実践コース修了生がそれぞれ異なった職場でSFを実践しています。第6期生の西村は支店の業務課に所属し、プロジェクト名「より良い関係づくりの為に!」で課員各々の目標に対してSF的な面談を通し、課員と 家族的な関係を築くようなアプローチをしています。・・・

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    [ラーニング・ポイント]
  1. SFのひろがり
  2. 異なった職場でのSF活用事例
  3. SFの実践の気持ち良さ

オープンスペース

オープンスペースの様子1
オープンスペースの様子2
オープンスペースの様子3

J-SOLでは毎回ユニークな事例共有の場として分科会が数多く開設されていますが、実はオープンスペース(以下OS)もそれに負けず劣らず自由闊達な意見交換の場として参加者に好まれています。「参加者なら誰でも発信者になれる素晴らしい機会」がこのOSです。分科会で事例発表を聞き、他の参加者との会話から様々なアイデアやインスピレーションを得たら、そのままにせず、より深める場としてOSを活用してみませんか?

まず、話し合いたいトピックのある人がトピックリーダーとなり、時間と場所が決められたいくつかの枠の中から一枠を確保します。そして全体の場でそのトピックを発表します。他の参加者は関心のあるトピックを選び参加します。ずっとそこに居てもいいし、途中で別のスペースに移動することもできます。輪の中に入らず外から聞くだけでも構いません。“オープン”スペースですから♪

横田さん

そんなOSをより理解していただくために、昨年のJ-SOL7で実際にトピックリーダーとなってOSをやった横田理彦さんのシェアをご紹介します。

■OSをやろうと思ったきっかけ
  • 職場や普段の生活で実践していることをオープンにすることで、客観的な視点で見直せると思った。
  • 利害が発生しない場なので、自由に意見交換ができる。
  • J-SOL初参加でもOSに参加できる自由さ、寛容さがあり、失敗への不安が一切なく、思い切った実験ができる。
■OSをやって良かったこと
  • OS参加者からの暖かい支持や共感が自信となり、職場での実践にさらに弾みがついた。具体的には、職場でのSF学習会の中身が濃くなり、SFリーダー達が良いコミュニケーションを日常的に継続できるようになった。
  • OS参加者との交流が芽生え、J-SOL後のお互いの活躍を喜び、さらなる成長のための意見交換がやりやすくなった。
  • 職場の外にこのような実践共有基盤ができたので、広い視野で自分自身や職場をとらえることができるようになった。
OSでの横田さん OSでの横田さん
    OSをやる上での決まり事はこの4つの基本原則のみです。
  1. 集まった人こそがまさにそこに集まるべき人である。
  2. 実際に始まった時こそが正しい開始時間である。
  3. 実際起こったことが起こり得る最高のことである。
  4. 終わった時が終了時間である。

J-SOLの魅力はやはりそこに集まる参加者の皆さんです。このOSを活用し、「一人一SF」を持った皆さんと意見を交換し、あるいは疑問を共有し、お互いに智恵を分かち合うことが多くの成果を生み出すことに繋がるでしょう。