これは昨年のJ-SOL6にチームで参加されたある組織のリーダーの方が、年末に後日談として語ってくださったことです。2008年に創設されたJ-SOLは、回を重ねる毎にSFコミュニケーションの実践者の皆さんがつくる心地よい学び合いの場として、ソリューションフォーカスのエッセンスを空気のように体感できる機会となってきたようです。大変ありがたくこのコメントを受け取らせていただきました。
続きを読む>>
ソリューションフォーカスは、SFA (Solution Focused Approach)として開発され、人が解決に向かうのを支援するために、一定の時間枠の中で、支援者と被支援者の役割が明確な文脈(カウンセリングおよびコーチング)で活用される理論およびコミュニケーションスキルの体系でした。やがて、その考え方やノウハウの汎用性が様々な領域で受け入れられ、ここ10年ほどの間に欧州SOL(Solutions in Organizations Linkup)国際大会や我が国におけるJ-SOL等で、組織内の日常的なコミュニケーションにおけるSF活用事例が数多く発表されています。その中では、時間枠を限定したり、「誰が誰に対して」という主語と目的語を明確にした(あるいは支援者と被支援者が明確である)文脈だけで語ることができない、日常的で多元的なものが増えてきています。
「活かす人」と「活かされる人」にはっきり分けてしまうのではなく、「活かし合う」ためのコミュニケーションという捉え方をすることで、手法の柔軟性がより高まり、多くの人をつないで相互活性化を促進する、よりオープンなSF応用法を工夫しやすくなります。そのようなソリューションフォーカスの進化を踏まえた上で、「活かし合う力を高める」をJ-SOL7の大会テーマとすることにいたしました。
近年、チームでJ-SOLに参加したり、チームで活用事例を発表する企業の方が増えています。J-SOL7で発表予定されている日本人のSF活用事例12本の内、7本が組織内チームによる実践内容の発表です。職場の日常のコミュニケーションの中にSF要素が増えれば、確実に人と人のつながりが強化されます。つながりが強化されれば、自発性や創造性が発揮される度合いが高くなります。ルールを守るとか目標を達成することは、組織にとって不可欠なことですが、「縛り」の要素だけが強くなると活力をそぐ可能性もあります。そこにSF要素が加味されるとどのような違いを生むのか、今年の分科会の中にはそのような重要なテーマに取り組んだものが増えてきました。
組織目標を達成しようとするプレッシャーがかかる中で、「活かし合う力」をどのように発揮することができるのか。そのヒントをこの2日間の中で探したり、そのための新しい方法を一緒に創り出してみませんか?J-SOLでは一方的に発表するだけの人、一方的に受け取るだけの人はいません。発表されるSF活用事例は参考になるところが沢山あるはずですが、発表者も「うまくいく」ことを増やすためにSF仲間からの助言や刺激的なコメントを求めています。多くの皆様にご参加いただき、お互いの体験から学び合うことで、「活かし合う力」を高めていただけると確信しております。皆様のご参加を楽しみにお待ち申し上げます♪
<布山氏からのメッセージ>
J-SOL1以来の参加ですが、今回も講演の機会まで頂き有難うございます。また当社から毎回多数の社員が参加し、都度素晴らしいSFシャワーを浴びて職場に戻ってプラスの連鎖を起こしてくれる状況には、とても満足しております。
SFはトップダウンでなくボトムアップで社内に浸透させていこうという私の思いは今も変わりませんが、徐々にでは有りますが着実にその輪が広がっています。
昨年10月に社長を拝命し既に8か月が過ぎようとしていますが、会社員人生で今が一番会社に行く事が毎日楽しいという不思議な感覚を体験しています。これも実はSFに接しているお蔭ではと考えるようになりましたが、今回の講演ではこのあたりの事を私の周辺で起こる日常の出来事や当社の課題解決プロセス等の説明を通じてお話出来ればと思います。
布山英士氏略歴>>
布山 英士氏 略歴
昭和52年4月 |
藤森工業株式会社入社 |
|
平成10年4月 |
機能材料事業部 沼田事業所長 |
平成15年2月 |
研究所長 |
平成15年4月 |
執行役員就任 |
平成17年6月 |
まつやセロファン(株)代表取締役社長就任 |
平成19年6月 |
藤森工業株式会社 執行役員
ヘルスケアサプライ事業部長 |
平成20年4月 |
ライフサイエンス事業部長 |
平成20年6月 |
取締役就任 |
平成21年4月 |
ライフサイエンス事業本部長(現任) |
平成23年6月 |
包装事業部長 |
平成23年10月 |
常務取締役就任 |
平成24年6月 |
専務取締役就任 事業部門管掌
|
平成25年10月 |
代表取締役社長就任(現任) |
<布山氏特別講演に寄せて>
青木安輝(J-SOL発起人)
>このたび、“SF inside”企業としてSFの世界では最もよく知られている藤森工業(ZACROS)の布山社長にJ-SOL7特別講演をしていただけることは、色々な意味で記念すべきことであり、主催者として大変うれしく思います。
布山さんはJ-SOL1特別講演「社員もびっくり!いつの間にか企業再生」の中で、経営難に陥った子会社に出向し見事短期間で企業再生を果たしたプロセスをご紹介してくださいました。その後本社に戻られてからは、FF(Fact Focus)という新語を創られた上で・・・・
さらに読む>>
『ものづくりにおいては事実直視(FF)に重きを置く』、『人のマネジメントには解決志向(SF)を活用する』という2つの考え方を合理的に使い分ける社員教育を開始されました。非常にクリエイティブな天然ソリューショニストである布山さんのお話しは、組織の中でSFを活用したいと望む全ての皆さんに参考になることと確信しています。
J-SOL2から6まで5回の大会に藤森工業株式会社は毎回チームを派遣して”SF inside”活動の成果を発表してきました。その企業のトップとして、これまでSFで可能になったことを振り返りつつ、SF活用におけるジレンマ、これから期待したい未来の姿などについてお話しいただくことになります。自ら経営数字に最終責任を持つCEOというお立場からの講演なので、講師やコンサルタントのレクチャーとはまた違った意味で、SFに光があてられることでしょう。組織の継続発展に貢献するためにはどのような視点でSFをとらえ、どのように進化させていく必要があるのか、管理者や現場リーダーだけでなく、組織で働くすべての人にとって、大いに刺激と示唆に富むお話しをしていただけるものと期待しています。
SFは実際組織にとって有効に機能するのかが問われていた時代から、SFをどのように機能させたいかを問う時代に変わったことを示すエポックメイキングなこの企業トップ特別講演は、J-SOLの歴史の中でもハイライトの一つとなることは間違いありません。
どうぞお楽しみに!
1-1
「“Welcomism”(受け入れること)から
全てが始まる, ある経理チームの軌跡」
秋山 満 桑名健一
株式会社エネルギア・ビジネスサービス
平成25年2月,株式会社エネルギア・ビジネスサービスの経理(販売)チームは人事異動によりベテランメンバーが数名チームから離れ,入社2年目経理未経験者のメンバーをはじめ,経理経験年数の少ないメンバーが主体となった。3月の年度決算を間近に控えた我々は何を考え,どのようにしてその局面を乗り切ったのか?その後,突如主力メンバーに病魔が襲い長期療養を余儀なくされ,残されたメンバーは,どのようにフォローしたのか?
さらに読む>>
今年の人事異動で再びメンバーが入れ替わり,その後チームはどのようになっていったのか?"Welcomism"(ウェルカミズム)で全てを受け入れることからはじめ,自然にSF手法を取り入れた我が経理チームの実践と軌跡をご紹介したいと思います。
[分科会を通じ手に入れたいもの]
- J‐SOLの場での発表を同僚に体験してもらい,今後の力にしてほしい。
- 自分たちのやってきたことを客観的にみてもらい,フィードバックをお願いしたい。
- チームの次の実践に活かせるヒントをいただきたい。
[ラーニング・ポイント]
- 「同じ目標に向かう方向付け」の大切さ
- チームメンバーのコミュニケーション力向上
- チーム内でSFが自然に広がるヒント
スタッフから一言
えっ!秋山氏が転勤!桑名さんに渡されたマネジメントのバトンはいかに!
1-2
「自分が変わる!組織を変える!
SFプラットフォーム」
〜自治体ソリューショ二ストの自主研修会〜
上を向いてあるく自治体ソリューショニストの会
佐々木 幸雄 九鬼 麻衣 西塚 啓
奥山 武史 加藤 絵美
すべては青木安輝先生のソリューション・フォーカス研修から始まった…。
仕事に達成感を感じたことがない、人前で話すのが苦手。そんな九鬼が、ソリューションフォーカスと出会い行動が変化。その2年後に、町の活性化を目指し、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」の歌で住民がダンスする動画を仲間と制作!人口約3万人の小さなまち<猪名川町ver>は、秋元康氏の「温かくていい」という言葉とともにAKB48公認となり、動画再生回数は累計70万回を超えました。小さな奇跡と軌跡を語ります。
さらに読む>>
SF研修を受けて1年後。久しぶりにあったメンバーから、別人のように明るくなったと言われた加藤。ソリューション・フォーカス研修から職場に戻って、まずはニコニコカレンダーで職場内のコミュニケーションを図りました。職場にあった方法で小さな変化からスタートしました。お互いのよいところを伝え合う「いいねカード」、職場有志でのプチミーティングでソリューション・フォーカスのプチ勉強会へ。職場だけでなく家庭内でもソリューション・フォーカスを実践し、公私ともに小さな変化から大きな変化がうまれました。
地方にある市役所職員。理由あって公立病院の事務局に配属されたブルース西塚。看護職員を対象に実施したアンケート調査で「当院は看護職員を大切にする組織て?ない」などの最悪のアンケート調査結果も出ました。SF研修後、事務職でありながら、新任の看護局長をはじめとした医療職も巻き込み、病院の組織風土改革に取り組みました。そして、県内の医療施設関係者が集うワークライフバランス事例報告会では、他の病院が問題や原因の調査結果を発表する中で、看護局長が「私は看護職員が、笑顔で働き続けられることが理想の職場だと考えています!」とフューチャーパーフェクトから始まるソリューション・フォーカス型の発表をするなど、さまざまな取組みを行いました。そして最後には、発表者仲間の私たちも驚愕する結末が…。ぜひライブ(生)で聴きたい実践事例です。
2年前のJ-SOL5では、青木先生が「公務員向けの研修がとても反応が良くて盛り上がる」という発表をされていました。その「盛り上がった」研修を受けた私たちが、その後どのように職場で動いたのか。そして、その後も続けられているSF自主研修会。特定の自治体ではなく、公務員向けにオープンな自主的なSFの学び場として一歩ずつ確実に大きくなってきています。職場内でのSF勉強会とは何が違って、どのような効果があるのかもお伝えします。
研修等をされている講師、キャリア・カウンセラーの方、地域活性化に興味のある方、医療関係者の方、会社等の組織に属している方、もちろん参加者としては少数だと思いますが公務員の方、そしてソリューション・フォーカスに関係するすべての方におすすめの分科会です。
[分科会を通じ手に入れたいもの]
- 発表者へのOKメッセージ
- 発表者が気づいていないリソースや今後の可能性
- 異業種の方との交流による更なる自主研修会の発展へのヒント
- 参加者が住むまちの公務員の「やる気」に火をつけてくれること
[ラーニング・ポイント]
- 仕事に対する「(爆発的な)やる気」はどうやって生まれるのか?
- 定期的なSF学習の繰り返しとモチベーションの関係性
- 職場・組織外でのSF勉強会のもたらす効果
スタッフから一言
遠隔地のSF実践者同士が集まって、活かし合う力を高めたら・・ワオ!
1-3
「SF実践による風土改革
−自分が変わり、組織が変わる−」
『一人ひとりが育てるコンプる』
「コンプる」とは 相手の能力や努力、既にできていることやあるものなどを肯定すること、尊重すること。相手が受け入れられている、認められていると感じるような言動や行動をすることです。昨年は、トライアルとして導入した「コンプる」活動の経緯や成果を、ワークを交えながら紹介しました。
今年は、チーム「コンプる」として、ワークの体験者が独自に始めて、広まりつつある「コンプる」の活用事例、例えば、・・・
さらに読む>>
トレーニングと連動した『コンプるシート』や『コンプるノ−ト』、「どうやってできたの?」「どんな工夫をしたの?」と自らに問いかけることにより、自分のリソースを確認できる『書きたくなる月報』、感謝の気持ちや応援メッセージを伝える『コンプるメモ』など、さらに進化しつつある「コンプる」を報告します。「コンプる」の要素を分解し、機能から指標をみつけて研修効果を測定する取り組みや、行動科学マネジメントとの相乗効果の検証も始めています。
企業において、様々な場面でSF的・「コンプる」的マインドを活かすことができること、参加者の皆さんの次の一歩への活力、「やれそう感」のアップにつながれば嬉しいです。意見交換をしながら、違った角度からSFについて考え、活かし合い、高め合う関係を多くの方と築いていきたいと考えています。
- [分科会を通じ手に入れたいもの]
- ・活かし合い、高め合う関係を多くの方と築くこと
・SF導入による効果測定の方法について情報を共有すること
[ラーニング・ポイント]
- 「コンプる」体験が、チームメンバー自身に起こした変化や気づき
- 社内での「コンプる」実践事例
- SFを用いた業務改善に対する取組みと実務導入事例
スタッフから一言
“コンプる”が素敵なチームを引き寄せて、更なる進化を遂げている
1-4
「組織&個人目標達成に向けSFをとりいれてみた!」
私の所属する課において、課内目標と個人目標を設定しました。「組織に身を置いている以上、これを達成しなければならない!また、達成に向けて努力すべきである!!」ということをもう少し柔らかく捉えて、課のメンバーが肩肘張らずにできるだけのびのびと目標達成できるよう、SF的な要素であるスケーリングやシェアを取り入れながら、難しいことは抜きにしてシンプルにアプローチしています。
さらに読む>>
課の目標は皆から意見を募り、基本的には自分たちで決め、報告の場では原則「できたこと」と「次はどうするか」を話し、次の会議に繋げています。個人目標も「今現在できたこと」、「ひとつステップアップするには」などの項目を設けて、スケーリングをしています。会議の場で報告・共有することで「何ができていて、何をしなければいけないか」がわかるようになり、行動しやすくなりました。組織内にまずは自然にSF的なエッセンスを取り入れたいという方には共感できる内容かと思います。
- [分科会を通じ手に入れたいもの]
- さまざまな立場・状況の方の意見を聞いて、所属する課がさらに発展し、楽しくなる ことを望んでいます。
[ラーニング・ポイント]
- メールでのスケーリング
- シンプルなSFの使い方
- 私(飯田)の立ち振る舞い(笑)
スタッフから一言
目標達成しなければならない × SF ≒ 当日の発表(乞うご期待!)
1-5
「一人から始まった職場の"SF inside" 2つの道」
〜人が輝くSF学習会&成果を出すチームづくり〜
◆「手段と目的を取り違えていませんか?」
時々、他人からそう質問されることや自問自答をすることがあります。『SF-insideの職場を創る』は手段なのか目的なのか?
企業組織の中に身を置き、職業を通じて自己実現と組織の発展が両立する未来を描くとすれば、そのための手段として『互いに信じあい、互いの個性を認めあい、任せる・任される喜びを感じる関係づくり』が挙げられます。それを別の言葉で表すと、『SF-insideの状態になっている』であると言えます。
◆一人だが独りではない
私が『信・認・任=SF-inside』の職場づくりを始めようとしたときはたった一人でしたが、・・・
さらに読む>>
そのたった“一人”を“独り”でなくさせてくれていたのがSFAC(SF Artist Club / 旧SFアカデミア)でした。SFACにはSFの仲間と短い周期でコミュニケーションが取れるチャンスが数多くあります。SFACのおかげで「職場では一人だが独りではない」という安心感と、「自分の変化(成長)を認めてもらえる」という活力で常に自分をSF-insideの状態にすることが出来ました。その結果、職場を見渡せば、SFの種を内在している人たち(皆、無意識)が数多くいることに気づくことができました。これがプラットフォームに立った瞬間であり、SFの水と栄養を与えられる環境作りの始まりになりました。
◆OS(Operating System)であるSFにツールを乗せて成果につなげる
SFはさまざまなツールと親和性が良いことも注目すべき点で、組織の具体的な成果に向けてツールを組み合わせることが容易です。必ずしもメンバー全員がSF研修を受講したり学習会に参加する必要はなく、リーダー(ファシリテータ)がSF-insideを実践し、成果をあげるための創意工夫を自然な形で提供していけば良いのです。職場全体をSF-insideの状態にすることは目的ではなく手段の一つ。ほかの手段で望む未来に近づくこともできます。一人一人のモチベーションアップにはSFのコミュニケーションが有効ですが、プロジェクトを効果的に進めるためにはマネジメントツールをリーダーのSF志向に乗せていくことが有効な手段の一つです。そのツールや手法を用いたチーム運営事例をご紹介します。
- [分科会を通じ手に入れたいもの]
- 実際に企業・組織の活動の中で具体的に成果につなげている方法を共有し、いろいろな視点の創意工夫を取り入れ深めていきたい。
[ラーニング・ポイント]
- 手段と目的を混同しない。望む未来を描き、「何のために?」を問う。選択手段はいくつもあり、うまくいかなければほかのことをやる。
- SFシャワーを浴び続けることが成果につながる。SFACはSFシャワーを浴びる手段として非常に効果的である。職場でも常時SFシャワーを浴びる環境を作ることが効果的な手段の一つである。
- 組織で具体的な成果を上げるために、SFは他の手法を容易に組み合わせることができる。
スタッフから一言
職場が"SF inside"になっていく可能性を2つの道筋で成功させた実例
2-1
「研修でのSFツール活用法<ビギナー向け>」
〜SFスキル ワークショップ〜
私がSFを学んでいく中で出会った様々なツール類、スケーリングボード(シート)、ソリューションカード、ベアーズカード、ストレングスカード等。
それらを組み合わせて使った研修(WS)を体験することで、ツールの活用法について知ることができ、更なる活用法についてアイデアを出し合い共有することで、参加者各自が自身の研修に活かすことができます。
さらに読む>>
研修の中では、ツールを活用して参加者同士の関わりをつくることで、参加者がすでに持っているのに気づいていないリソースや個性&強みにお互いに気づき、承認し合うことで心のゆとりや認め合う場が生まれます。
そして、その振り返りを土台としながら、さらに望む未来のイメージへと、初心者の方でもツールを活用することで肯定的で創造的な対話ができ、お互いを認め合いながら、更なる次への一歩が踏み出せるようになります。
- [分科会を通じ手に入れたいもの]
- SF関連ツールを活用する人が増えることで、研修を企画する人、実施する人、参加する人の役に立ち、笑顔が増え、活気ある社会につながること。
ツールの活用バリエーションが広がるよう皆さんからも学ばせていただきたいと思います。
[ラーニング・ポイント]
- 研修でのツールの使い方を体験して学べる
- ツールの新たな活用法についてアイデアが共有できる
- 自身の研修でのツール活用のスモールステップがみつかる
スタッフから一言
誰でもすぐ簡単に始められるSFツールを使った明るく元気な場づくり
2-2
「NEXT100 進化し続けるZACROSを目指して」
〜進化の為に・・・SF活用術〜
100周年記念式典(4月)を終え参加する今回のJ-SOLでは、今まで参加してきたどの大会よりも「未来」を「夢」を見据えた発表になると思います。昨年度からSF実践コースに参加し、今春修了したメンバーが取り組んできた活動報告では、SFを前面に出し活動してきた事例とSFを極力出さずに取り組んできた事例をご紹介します。そして活用方法の違いを比較したディスカッションに皆様にもご参加いただきます。
さらに読む>>
NEXT100を迎える為に続けているタウンミーティング活動における報告では、SF活用の様子を最新のエピソードを交えてご紹介します。分科会に参加して頂く皆様と私たちの間でコミュニケーションを交わす中で、 ZACROSが進化し続ける為の知恵をいただけたらと思います。
- [分科会を通じ手に入れたいもの]
- Zacrosが進化しNEXT100に向かって歩み続ける為に・・・
報告者それぞぞれが感じ取り、手に入れ、職場に反映させる為の一歩を踏み出すヒント
[ラーニング・ポイント]
- 企業におけるSFの位置づけ(継続する為に・・・・)
- SF活用法の違いから見る職場変化の違い
- SFの素晴らしさを体感して頂けます
スタッフから一言
朝礼・体操・掃除から経営理念浸透まで“勇気一つ”が組織に変化を起こす!
2-3
「不満を表明させながら建設的対話の場を
つくるコンストラクティブ・ラント」
〜否定的エネルギーがあっても
チームが前進できるようにするために〜
ジョン・ブルッカー(英) John Brooker
yes!and...
ネガティブな感情が渦巻いているチームに建設的なフォーカスを与えるための方法を体験していただくワークショップです。やる気を失い、皮肉な物言いが先行し、否定的感情に支配されている人々を集めて会議をしなければいけないという場合に、短い時間で建設的な方向に場のムードが変わるように仕向けるために、このコンストラクティブ・ラントが役立つでしょう。今までこの方法で場の空気を変えることができたという成功体験談を多くの方からいただいています。私がやり方を説明し、皆さんに体験していただいた後で、実際に実施する場合の注意点等に関する質問にお答えしたいと思います。
さらに読む>>
今までこの方法で場の空気を変えることができたという成功体験談を多くの方からいただいています。私がやり方を説明し、皆さんに体験していただいた後で、実際に実施する場合の注意点等に関する質問にお答えしたいと思います。
[ラーニング・ポイント]
- 不平不満の感情を否定せずに出させた上で肯定的未来にフォーカスする方法
- 国際的な紛争について討議するような場でも成功した事例
- 実際に自分がこの方法を使う際のガイダンス
スタッフから一言
不満不平を短時間で吐き出したスッキリ感が効果的SFにつながる!
トーマシュ・スウィテク アルトル・ルインスキー
ヤツェック・シュツェプコウスキー(ポーランド)
このワークショップでは、コンパクトで便利なツール「視点の合気道サークル」をご紹介します。組織の中でチームや個人のコーチングをする際に、そのプロセスを効果的に強化するために開発したものです。私たちは様々な企業においてコーチングやコミュニケーション活性化の仕事を請け負ってきました。その中でSFの考え方を伝えて、その職場毎に役立つようなツールを創り出すお手伝いをしてきました。
さらに読む>>
そういう経験を積んできて私たちが気づいたのは、職場で交わされる会話の中では、短い時間で違うとらえ方や意味を見つける必要にせまられることが多く、そういう場面で使えるツールに対する強いニーズがあるということでした。なぜ私達がこのツールに合気道という日本の武道の名前をつけたのか、そして実際にはどのように使うものなのか、動画を交えてご紹介すると同時に、実際に皆さんに体験していただきたいと思います。
[ラーニング・ポイント]
- 捉え方の柔軟性を引き出す手法
- 誰でもわかりやすい図解
- 視点を変える自問で会話のトーンを転換できる
スタッフから一言
視点を変えるだけで、『問題』が『リソース』に変わるのはまるで合気道!
2-5
「SFアンケートのつくり方・活かし方」
〜SF組織開発に従業員を巻き込む効果的なやり方〜
マルコ・ロンザーニ(スイス)
ロンザーニカンパニー
SF組織開発のプロセスは、一般的にトップマネジメントが望む未来を明らかにし、それに向けて最初の一歩を組織的に踏み出すという形で開始されます。そして次の段階に進むためのチャレンジングなステップは、その開発プロセスにいかに多くの従業員を巻き込んで、能動的に取り組むメンバーになってもらえるかということになります。このステップは、従業員自身が望む未来像を自分たちで構想するという形がとれるように、SFアンケートをうまく組み入れて進めていくことで可能になります。
さらに読む>>
このワークショップでは実際にSFアンケートをデザインするやり方を学んでいただき、さらにそれを使って全体のプロセスをどのように進めたら良いのかをステップbyステップでお伝えします。アンケートチームをつくるところから始まって、トップマネジメントと従業員がアンケートの結果をもとに話し合い、望む未来に関する共通項を確認してからネクストスモールステップを構築するに至るまでの全体プロセスについて解説いたします。ドイツとインドでの成功事例をもとにその秘訣をご紹介します。
[ラーニング・ポイント]
- グローバルに活躍するSFコンサルタントの成功体験
- アンケートの内容とそれを実施するSF的文脈づくり
- 組織のトップと従業員が“一緒に”未来構想をする場づくり
スタッフから一言
SF的「従業員アンケート」を工夫したら、効果的な組織開発ができる!
3-1
「『変わったね、横浜事業所』って言われるために」
〜SFで風土改革への挑戦〜
製造業である私たちにとって、モノづくりをするにあたって、ルール(作業標準)を守ることは必須事項で、守らない事によって、不良を作ったり、安全面で怪我をしたりと問題につながってしまいます。また、作業標準にのみならず一般的なルール(マナーやモラルの部分も含め)を守ることは、作業標準を守ることに連動すると考えています。
さらに読む>>
本テーマではその一般的なルールが守られていない場面が散見される中、「守るためにはどうするか」「守らない理由は何か」といった取り組みから、「守ったらこんな良いことがある」「守ることによってこんな風になった」という観点に視線を変え、お願い方式から感謝方式、そしてみんなで考える方式へと変革しながら、風土改革の第1歩を踏み出した活動について報告したいと思っています。具体的にはトイレのスリッパの整列や上履きの踵踏み潰しの防止などについて、結果を数字化し「見える化」する事で取り組みました。この活動を通じて、変革に挑戦するような、前向きな風土を作り上げ、「強い横浜事業所」を作っていきたいと考えており、皆さんから忌憚のないご意見をいただければ幸いです。
- [分科会を通じ手に入れたいもの]
- 我々製造業は問題解決思考で進めることが多く、今回のテーマのような風土改革的なことをどのように進めたら良いかのご意見を得たいと思っています。
問題解決型との融合する部分を探りたいと思っています。
[ラーニング・ポイント]
- 感謝の気持ちを表すことで人は変わる
- 結果をできるだけ数字化してみる
- 問題解決型取組からSF的解決型への転換
スタッフから一言
外部審査団体が感動した取組も、始まりは“トイレのスリッパ”!
3-2
「眠っているリソースでシナジー効果を起こす!」
〜マイナスのリソースをプラスに変えるSFCR(SF化学反応)〜
せんせーしょなるず
牧 泰嗣 門脇 かおり 大塚 隆司
この分科会の打ち合わせ中、私たち自身が
「そこんとこ、もうちょっと教えて!」
「それ、もっと聞きたい!」と言いたくなるような興味深い体験談ばかりで、話が脱線しっぱなしでした(笑)
少しだけその内容を紹介すると
大塚は、不登校で英語に興味がなく全く勉強しなかった生徒を「ケンブリッジ大学に行きたい」と言わしめ、たった数ヶ月で英検3級に合格させてしまうほどのSFアーティストです。
マイナス×マイナスがプラスになるように、一見使えなさそうなリソースをかけ合わせて、新しいリソースを生み出しています。
さらに読む>>
門脇は、学習塾を経営しており、中学生のクラス編成で、能力順のクラス編成でないにもかかわらず、生徒達全員の業者テストの平均点を90点以上にしてしまうSFマジシャンです。
普通なら見逃してしまうこと、ふたをしてしまいたくなるようなリソースをうまく使って、子どものやる気を引き出して、成果をあげています。
牧は、専門学校で能力差のある70名の学生達1人1人を認めて伸ばし、検定合格率、就職率ともに
校内トップの実績を出して来ました。学校で実践したSF的視点をそのまま企業にも導入して、コンサルタントとしてクライアント企業の業績を伸ばしています。
私たち3人は、子ども達から多くの学びを得てきました。
その学びは『今、あるリソースをどう活かすか?』です。
子ども達の持っているリソースは、一見使えそうもないものもたくさんあります。
- やたらとすぐキレる
- 文句ばっかり言う
- 無気力無反応
- こだわりが異様に強い
- 自分の思った通りにいかないと気がすまない
- 飽きっぽい
などなど・・・
これらのリソースって、よく考えてみると、あなたのまわりの上司・部下・友人・知人の中にも持っている方がいらっしゃいませんか?
子ども達もいつか大人になっていきますが、根っこの部分のリソースは大人になっても大きくは変わりません。
そんな一見使えなさそうなリソースをどう使って人を伸ばしていくのか?
それらの使えなさそうなリソースを複数かけ合わせて、大きなリソースに育てていく手法など分科会では、私たち3人の事例をもとにして、参加してくださる方々からの疑問・質問・悩みを、参加者全員で一緒に考え、皆で気付きを得ていく超参加型の分科会です。
分科会がどうなっていくのかは、当日のお楽しみです。
私たちは、冷や汗タラタラかも知れませんが、それもまた一興。
当意即妙のおもしろさを期待して下さい。
- [分科会を通じ手に入れたいもの]
- 大塚:3人でやることによるストレッチ
牧:いろんな人の頭の中を覗いてみたい・あれも、これも、実は全部OKメッセージなんだ
門脇:人と話すことをたのしみたい・人と話す事で起きる“SF方程式”を発見したい
[ラーニング・ポイント]
- 一つのリソースも見方次第・活かし方次第で広がる可能性
- マイナスの要素もプラスの結果に繋げることができる
- 無駄と思える世間話の中に解決のヒントがある
スタッフから一言
驚きのSFマジック「えっ!そんな状態からでも、やる気と成果は出せるの!?」
3-3
「主人公はパートスタッフ」
〜上司がいなくても活性化する組織の作り方〜
SFに出会うまでの私は、典型的な問題思考の塊でした。
パートスタッフが何か失敗すると、「なんで?」、「なんで?」と、徹底的に原因を追及していました。そして、パートスタッフの意見を聞くことをあまりしていませんでした。
しかし、SFに出会ってからは、週1回面談をするようになり、「お店の売り上げを上げるためにはどうしたら良いか」を聞くようにして、パートスタッフの自主性を尊重するようになりました。
さらに読む>>
それによって、私が思っている以上にパートスタッフは色々と考えていて、それを任せることにより職場が活性化することを学びました。
SFを学んだことにより、その年は全社1位の成績を残しました。そして、現在、会社が人件費の削減から2店舗兼任店長制を導入しようとしているのですが、その実験店舗の店長を任されています。兼任店舗では、SFの考え方を中心に「店長が居なくても職場がまわる仕組み作り」をしています。
今回は、職場でSFを活用した時の実体験を中心に、お話しさせていただきます
- [分科会を通じ手に入れたいもの]
- 自分がやってきたことを一度きちんと棚卸して、スモールステップを見つける。
発表を通じて参加者の方々から意見をいただき、自分のやっていることを更に良い物にしていきたい。
[ラーニング・ポイント]
- 職場のリーダーのSF活用術
- パートスタッフに対するSFの効果
- 職場での実体験
スタッフから一言
年間売上昨年比第1位、接客覆面調査第2位、え〜どうやったんですか?
3-4
「つながりから生まれるコミュニケーション」
錦織 みさ 田中 亨
SFモデル職場のメンバー
三井造船株式会社 玉野事業所
多くの企業では、業務に起因したメンタルヘルス不調者を出さないように、色々な対策をとっています。巷では、『最近の若い人は、うたれ弱い』などといわれる面もありますが、本当にそうなのでしょうか。弊社はものを作る企業ですが、日本が育んできた技術の高さや品質の高さは、どこからきたのかを考えてみると、日本人の問題志向的なマインド(心配性で几帳面)や、DNAとして持っている気質(農耕民族、休んでいても仕事が気になる)が、活かされてきたといえるのでは、ないでしょうか。
一昔前は、入社したらどの年代の人も偏りなく在籍し、『職場の事は職場で対応する仕組み』があり何かあれば、先ず話をして解決する風潮がありました。しかし、職場環境が変化していくなかで『職場とは、こうあるべき』『上司と部下は、こうあるべき』という不文律は大きく変化しています。
さらに読む>>
2010年から、社内のコミュニケーションを改善したいとSFを導入しましたが、活動を全ての管理監督者に広げる契機になったのは、2010年のSF研修後のアンケート結果でした。過去最高の回収率となり、全体で活動に取り組んだ方がよいとの意見があり、スケーリングでは『SFは、MESにとって必要だと思う』について、7〜10にマークした人が75%となりました。
翌年は、事業所幹部も研修を受講し、事業所の管理監督者全てがSFについて知る機会を得ました。その後、SFをもっと社内で活用してもらう方法を考えた結果、モデル職場を作って、1年間活動をしてみるということになりました。
2500名を超す従業員がいる事業所で、どうやって活動をしていくか模索中ですが、今から活動をしようと思っている人、活動継続中の人も、社内での活動ヒントが得られると思います。
- [分科会を通じ手に入れたいもの]
- 事業所内でのSF活動を広げる方法を知りたい。
[ラーニング・ポイント]
- コミュニケーションの多様性を感じられます。
- 元々あったものを活かす方法を再発見できます。
- 日本人が持つ礼節のDNAを思い出すことができます。
スタッフから一言
大きな船をつくる現場で「つながり」を感じ合える風土をつくる苦闘!
3-5
「活かし合う力を高める
グループワーク・トレーニング」
GWTとは、Groupやメンバーを活用し、Workや活動を通してお互いの言動に気づき、参画協働意識をTrainingをするラボラトリー(実験室)方式の学習方法です。グループ体験を通して、人と出会い・ふれあい・学び合う中から、他者との気づきを交換して自己理解を深めながら、人の間を豊かにする術(すべ)をお楽しみください。人は関わることで変わり、気づくことは変わることかもしれません。人間力と関係力を磨く為に、豊かに楽しく集い(楽集)・楽しく修得(楽習)しましょう。
さらに読む>>
- [分科会を通じ手に入れたいもの]
- GWT体験と振り返りの中から、活かし合う力を高めるSFに、GWTがどのように関わることができるかを皆さんからヒントをいただければ幸いです。
[ラーニング・ポイント]
- 自他理解に繋がる気づきの体験
- 対人関係のヒントを学ぶ
- ポジティブな関わり方を探求する
スタッフから一言
グループワークトレーニングの第一人者から学ぶ「人間関係力」
オープンスペース
プログラムの合間の休憩時間で交わしたちょっとしたお喋りが、意外と役に立つ会話だったということはありませんか?それを効果的に形にしたのがこのオープンスペースです。
毎回ユニークなトピックが立ち、昨年のJ-SOL6では18本のトピックが掲げられました。分科会よりも比較的リラックスした話合いの場として、また気軽に発表できる場として、これを楽しみにしている参加者が多くいらっしゃいます。
やり方はとてもシンプル。スペースの時間と場所が決められます。話し合いたいトピックのある人がトピックリーダーとなり、そのトピックについて発表します。他の参加者は関心のあるトピックを選び参加します。ずっとそこに居てもいいし、途中で別のスペースに移動するのもOKです。輪の中に入らず外から聞いているだけでも構いません。それがオープンスペースです。
オープンスペース4つの柱
- 集まった人こそがまさにそこに集まるべき人である。
- 実際に始まった時こそが正しい開始時間である。
- 実際起こったことが起こり得る最高のことである。
- 終わった時が終了時間である。
自由というか、現実主義というか、受け入れの極致というべきか、オープンスペースはこのようにとても自由な空間なのです。実際始めてみると会話が盛り上がり時間が足りない!という感想をよく耳にします。その続きは、参加者同士でオンラインなどを使い継続することも可能ですね。ぜひ実りある対話を作り出してみてください。